過去編 1 ページ34
『はぁっはぁっ…っはぁ……』
視界に映る真っ赤なそれが嫌なくらい私の本能を興奮させる。
私の目の前に転がるそれを私は冷たい目で見下ろした。
『…当然の報いね。さようなら。
＿＿＿＿パパ、ママ。』
私は親を殺すという古い伝統に従ったわけでわなかった。
こいつらが本当に憎く消したい存在だったからだ。
私は両親の生死を確認せずその場から去っていった。
まだ＿＿＿＿＿だったなんて知らずに。
そこからは案外簡単に過ごせた。
まだ10歳ほどだった私だが、
宇宙海賊春雨に誘われ今となっては第七師団団長となった。
｢おーい。仕事終わったかぁ〜？｣
『ええ。なんとかね。なんで書類整理なんかしなきゃいけないのよ。』
｢それも仕事なんだから文句言うなよ。｣
ノックも無しに私の部屋に入ってきたの男の名は阿伏兎。
私を春雨に入れてくれたやつで
今は私の部下でまだ幼い私をここまで育ててくれたので、感謝はしているつもり。
｢あぁそれとなぁ。新しいやつが来たぞ。｣
『新入り？』
｢あぁ。おい入ってこいよ。｣
私の部屋に入ってきた新入りとやらは＿＿＿＿
まだ幼い子供でサーモンピンク色の髪にアホ毛がピョコンとたっている男の子。
だが私よりは2歳くらい年上のようだ。
｢あんたが団長？どれぐらい強いノ？まだ子供じゃん。｣
その時私が思ったのは…
何この生意気なガキは。である。
『一応団長よ。これでもあなたよりは強いと思うわ。』
｢おい、あんまりそういう事言ってると蹴飛ばされるぞ。｣←
失礼な。
｢いつか必ず俺が団長になってやるヨ。｣
『…精々頑張りなさい。
私はA。あんたは？』
｢俺は神威だよ。よろしくネ。｣
少し長引いたがこれが私と＿＿神威の出会い。
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作者名：がとーしょこら | 作成日時：2019年9月7日 20時
