08：意地悪をするようです。 ページ9
「ざーんねーん、結構可愛かったのに。」
フェリドさんは腰に手を当てて、肩をすくめる。
「びっくりしたんじゃないでしょうか。」
「あー、やっぱり？」
「ふふ。」
私は笑う。怖い事なんて、無いと思うんだけど・・・。
「・・・・・・。」
もしかして、私が変なのだろうか。あの子たちが正常で、私が異常・・・・・？
「友達は出来た？」
「出来た、と言って良いかと思います。」
「どう？楽しくなりそう？これから。」
「・・・・・・・・・・恐らく。」
自嘲染みた笑みを浮かべ、フェリドさんを見上げる。フェリドさんは恐らくね、と私の言葉を再び呟いて、階段を下りる。そして、華麗に振り返る。
「クローリー君とも、仲良くなれそう？」
「クローリーさん、と・・・・・・」
・・・どうだろう。クローリーさんは私と、一線を引いている感じがして・・・雰囲気は近付きやすいのに。近付き難い。
「・・・・・・ま、時間掛けてけばいいよー？吸血鬼は気長だからね〜。」
そんな風に私を励ましてくれる姿は、陽気ながらも本当に、頼もしい。
「そう、ですね。フェリドさんは・・・クローリーさんと仲良さそうでしたけど・・・。」
「うん、仲良いよ〜。もうね、ハグできちゃうから。」
多分、今の嘘なんじゃ・・・？ハグ、しないんじゃ・・・。
「あの、クローリーさんに兄妹だと思われてませんか？」
「うーん、彼も彼で遊んでるんだよ。多分。」
「遊んでたんですか・・・。幾回にもフェリドさんの事を『お兄さん』と言ってたので、本気で思っていたのかと。」
あぁ、アレかな・・・？クローリーさんも、フェリドさんも名前や容姿からして、日本人ではないし・・・外国人さんはジョークとか言うのだし・・・。
それなのかも・・・。でも、フェリドさんが言ってるんだし・・・
クローリーさんも、悪い人じゃないもの。ゆっくり、仲良くなれば良いよね。
「ぁ、じゃあクローリー君への嫌がらせでもしようか。」
「え、」
意地悪く微笑むフェリドさんは口元に手を当てる。
「僕の事、『お兄ちゃん』って呼んでみてよ。」
「え・・・！？」
「クローリー君を、騙してみるんだよ。僕らで。」
「あ、じゃあ・・・フェリド兄さん、ですか？それとも、フェリドお兄ちゃん・・・？」
慣れない・・・。いつもフェリドさん、って言ってたし。
「んー、じゃあ、『フェリド兄さん』で良いかな。敬語の君には、そっちの方が違和感ないよ。」
「じゃあ、フェリド兄さん、宜しくお願いします。」
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アカネ*(プロフ) - いやいや、めっちゃおもろいですー！読ませてもらってます！！(￣▽￣) (2017年9月5日 6時) (
レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - 巡ってくれてるんですか！？あ、有難き・・・。こんな更新しないプー太郎ですみませんーーーー！！！！！ (2017年9月4日 23時) (レス) id: 84eda379fa (このIDを非表示/違反報告)
アカネ*(プロフ) - んおおおおおお(( はい。やはり剣さんの作ったものは全部面白いです！頑張ってください！ (2017年9月4日 20時) (レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
空 - 確かにな！個人だったら頭逝ってる人とやりてぇなｗｗ (2017年2月16日 20時) (レス) id: 76247c4d35 (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - まぁ相手に寄るわな (2017年2月16日 17時) (レス) id: 359f1a87d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣、 | 作成日時：2016年3月20日 0時
