41：クローリーの色々。 ページ42
「・・・あぁ、いいよ。」
僕は口角を上げ、ドアを閉めた。そのまま横へずれ、壁に背を凭れた。
あぁ、今日は晴れか。眩しいなぁ。
目を閉じると、自然と聴覚が鋭くなる。
聞こうとしてる訳じゃないんだよね、でも聞こえちゃう。吸血鬼だから。
布擦れの音、素足かな・・・？それが床へ付く音、小さな溜息、ベッドの軋み。
・・・あ、ヤバい。つい。
「・・・」
僕は半開きになりそうな口許を抑える。喉がゴクリ、と情けないぐらい欲望に忠実に鳴った。
さっきの、ハプニングを思い出してしまう。偶然とは言え、ヘンな気分になる。
ただの、人間の脚じゃないか。
僕が興味あるのは血だ。・・・少しは、彼女にも興味があるのかもだけど。
でもそれは、視える人間に会うのが初めてなだけで、昔は悪魔を祓うことが出来る人間だっていた。
本当に祓えたかは知らないけど。
・・・あぁ、こんなんじゃ、僕は、人間みたいだ。
さっきの、彼女の中に何かが入った時、無理矢理にでも―――
いやいやいや、おかしいだろ。そんな欲、湧かないし。そんな気分にもならないし。そもそも彼女の中の誰かは僕を殺そうとしてて・・・まぁ、死なないんだけどさ。
だからあの状態で抱こうとしても、Aじゃないよな、気持ち的に・・・・・って、また僕はそんなことを・・・！
と言うか、視えることが出来るAが吸血鬼になっても、視えるんじゃないのか。
じゃあ、ただの無限ループだ。また誰かに侵入られる。
・・・ならどうしてあの時、出て行ったんだろう。私のことは簡単に殺した癖に、とか言ってたような・・・
僕は女を縊り殺す趣味はないからなぁ・・・、やっぱり、血を吸い過ぎて・・・？
じゃあ、凶器は、僕の牙・・・？・・・だったら、話が結び付く。
自分が殺されて、その時の凶器が、その時の恐怖を掻き立てて、またそうされると思ったから・・・？か・・・？
・・・もう死んだ人間を気に掛けて、下らない。死んだら死んだで、それで終わり。
僕だって、そうだ。人間の僕は死んだ。・・・恐らく、フェリド君も。
だから、Aだって、吸血鬼になろうが死んだらそれでお終い。
�狄祐屬話擦だ弧燭世�らこそ、その命が煌めく。美しいだろう？��
�爐匹Δ世�。人間の命なんて、そこまで重要じゃないでしょ。��
�爐△蓮⊆紊だ犬�物は普通、怯えて生きる。でも人間は、抗うんだ。弱いなりに一生懸命。��
サングィネムで元気に走り回っている子供を見て、フェリド君はそんなことを言っていたなぁ。
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アカネ*(プロフ) - いやいや、めっちゃおもろいですー！読ませてもらってます！！(￣▽￣) (2017年9月5日 6時) (
レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - 巡ってくれてるんですか！？あ、有難き・・・。こんな更新しないプー太郎ですみませんーーーー！！！！！ (2017年9月4日 23時) (レス) id: 84eda379fa (このIDを非表示/違反報告)
アカネ*(プロフ) - んおおおおおお(( はい。やはり剣さんの作ったものは全部面白いです！頑張ってください！ (2017年9月4日 20時) (レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
空 - 確かにな！個人だったら頭逝ってる人とやりてぇなｗｗ (2017年2月16日 20時) (レス) id: 76247c4d35 (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - まぁ相手に寄るわな (2017年2月16日 17時) (レス) id: 359f1a87d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣、 | 作成日時：2016年3月20日 0時
