25：真と嘘。 ページ26
「何？君の友達でもいた？」
「・・・いえ・・・。
あの、女の子、なんですけど・・・。クローリーさんの所に、住んでた、筈なんです・・・」
Aが恐る恐る聞けば、クローリーはふむ、と呟いた。
「言葉悪いかもだけど・・・飼ってたのはいたかな。」
クローリーの言葉にAはショックを受けた様で、少し黙った。
「その、茶髪の、女の子なのですが・・・」
「茶髪・・・？いたかも・・・、しれない、けど・・・？大体忘れちゃった。」
嘘を吐いている異様には見えなかった。
“吸血鬼は長生きしてるから、色々忘れちゃうんだ。”
そんな事を前、フェリドが言っていた気がする。クローリーも恐らくそうだ。
忘れてしまっている可能性だって、高かった。
なら、仕方ないのか・・・と思いつつ、クローリーを見上げれば。
「大丈夫、君に危害は加えない。」
「ぁ・・・はい。
・・・あの、深く追求してしまって迷惑かもしれないのですが・・・、」
先程、あの少女から聞いた事をそのまま言った。
「その、さっき視えたのも関係あるのですが・・・
女の子が、貴方が彼女を血を吸って、犯して、殺した、と・・・」
そんなAの話に、クローリーは目を丸くする。
そして、胸の前で手を振り、
「・・・は？え、犯、した？だって？僕が？いやいや・・・ないない。
僕はそう言う欲、なくなっちゃったからね。ありえないよ。もし仮にそうだったとしても・・・ちゃんと覚えてるよ。」
と否定した。
そこで、ヤダなぁ、と笑っていたクローリーの表情が、重く沈んだものとなった。
「まぁ、殺しはしたと思う。でも、その茶髪の子は・・・血を吸っただけだよ。体を重ねたりとかって言う、関係じゃない。」
何故だろう。自分でもこんな話は初めてで、鼓動が早まっていて、手も震えてしまっているのに、クローリーの返答を聞いて酷く安心してしまった。
「そう、ですか・・・」
「んー、何かしんみりしちゃったね・・・。ごめんね。僕は吸血鬼になってからは、女を抱きたいとかそう言った欲は持たなくなっちゃって。君も、僕が男だからとかでそう言う心配なら、しなくていいよ。大丈夫。」
「あ、いえ、そう言う訳では・・・」
ぼっ、と更に顔を染めた。無理もない。世間的にも端正な顔立ちの彼に、見詰められ、手を握られたのでは、顔色を変えるなと言う方が無理だった。
「そうだ。気分転換も含めて、君のお話してよ。そろそろ君の事が知りたい。」
「・・・分かりました。」
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アカネ*(プロフ) - いやいや、めっちゃおもろいですー！読ませてもらってます！！(￣▽￣) (2017年9月5日 6時) (
レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - 巡ってくれてるんですか！？あ、有難き・・・。こんな更新しないプー太郎ですみませんーーーー！！！！！ (2017年9月4日 23時) (レス) id: 84eda379fa (このIDを非表示/違反報告)
アカネ*(プロフ) - んおおおおおお(( はい。やはり剣さんの作ったものは全部面白いです！頑張ってください！ (2017年9月4日 20時) (レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
空 - 確かにな！個人だったら頭逝ってる人とやりてぇなｗｗ (2017年2月16日 20時) (レス) id: 76247c4d35 (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - まぁ相手に寄るわな (2017年2月16日 17時) (レス) id: 359f1a87d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣、 | 作成日時：2016年3月20日 0時
