14：初めてなんですけど・・・。 ページ15
フェリドさんが“またね”、って言ってくれた。また会えるって事だよね。
・・・・・・嬉しい。また、会えるんだ。ただ、いつもよりは回数が減るだけだし・・・
「君さ、フェリド君に依存してるよね。」
「えっ・・・」
依、存・・・。
私の前を歩くクローリーさんが何気なく呟いた。・・・依存。・・・そうかもしれない、けど・・・。確かに何かとフェリドさんに頼ったり、あの人のそばにいる事で安心してた気がする。
クローリーさんが私の前で立ち止まって、振り返った。
「・・・・・・あー、ごめん、今のナシ。」
手を私の前で振って、溜息を吐く。・・・？
「依存は・・・、言い方が悪かったよ。ごめんね。フェリド君が好きなんだっけ？」
「・・・はい。」
自分で返事をするけど、恥ずかしい。フェリドさんは好きだ。けど、異性とかじゃなくて、その・・・お兄さん、みたいな意味で・・・。
「あぁ・・・！」
ここは、
「はは、久々？」
私のいた地下から、地上へ出た。・・・建物は崩壊していて、でも、空が晴れていて。
「綺麗ですね・・・青空、久々に見ました。」
「そっか。フェリド君もさ・・・あの性格なんだから上で暮らせばいいのにね。」
「・・・フェリドさんとは、長いお付き合いなんですか？」
私が聞くと、風景を眺めていたクローリーさんが振り返った。彼が笑うと風が吹いて、爽やかな印象を与える。
「まぁね。でも、付き合わされたって言うか・・・何だかんだ退屈しないんだよ、彼といると。」
「フェリドさんといると楽しいですよね・・・！」
クローリーさんに便乗するみたいになったけど、フェリドさんといると楽しい。やっとクローリーさんと共有できる考えを見付けたみたいで、嬉しい。
「行こうか。ほら、おいでよ。」
「ぇ、あ・・・おいで？」
クローリーさん、しゃがんで・・・何してるんだろう・・・。
私がわたわたしていると、クローリーさんがもー、と溜息を吐きながら笑った。
「失礼。」
「え、わっ・・・！」
クローリーさんが膝裏に手を差し込んで来たと思ったら、そのまま抱き上げられた。視界が高くなる。そんな軽々しくっ・・・！？
「お、重くないですか・・・」
「軽い軽い。さて、行こうか。新しい家に？」
クローリーさんが地面を蹴る。
「！」
一瞬で周りにあった風景が後ろへ飛んだ。強風が吹いて開けていた眼が乾く感じがする。急いで目を閉じる。
時々地面に足を付けているのだろうか、そう言った上下の振動が伝わって来た。
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アカネ*(プロフ) - いやいや、めっちゃおもろいですー！読ませてもらってます！！(￣▽￣) (2017年9月5日 6時) (
レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - 巡ってくれてるんですか！？あ、有難き・・・。こんな更新しないプー太郎ですみませんーーーー！！！！！ (2017年9月4日 23時) (レス) id: 84eda379fa (このIDを非表示/違反報告)
アカネ*(プロフ) - んおおおおおお(( はい。やはり剣さんの作ったものは全部面白いです！頑張ってください！ (2017年9月4日 20時) (レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
空 - 確かにな！個人だったら頭逝ってる人とやりてぇなｗｗ (2017年2月16日 20時) (レス) id: 76247c4d35 (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - まぁ相手に寄るわな (2017年2月16日 17時) (レス) id: 359f1a87d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣、 | 作成日時：2016年3月20日 0時
