12：フェリドさんの知識。 ページ13
「僕が？何で。」
クローリーさんの言う通りだ。必要なんて言った覚えがない。と言うか、どうして。
私は、フェリドさんから離れるのは、嫌だ。寂しい。夜が、怖くなる。
「彼女は、『視える』んだよ。」
「・・・あぁ、この前知ったよ。」
「しかも、『あちら側の住人』達には、過剰な反応を見せる。」
「そうだね。吸血鬼に出会った人間よりも、怯えてた。」
私の事で、話し合ってる。・・・『あちら側の住人』は本当に、怖い。人間であって、人間でない、そんな存在である彼ら。
私が思うに、人間は『普通』が普通なのであって、どこかしら欠如している者を『異常』と感じる。『異常』までは行かなくとも、気持ちが悪いだとか、気味が悪いだとか、何かしら距離を置く。・・・そして、そんな感情を抱いた自分を悔いて、後悔して、行動を改めるのだ。
今まで『異常』だったものを『普通』と見なし、接する。
私は今、『異常』と彼らを見なしている。目玉がない、血が出てしまっている、誰しもが見える訳では無い・・・・・・・・生がない。
自分と、『普通』で生まれた自分と他人を比べて、怖がったりする。
「・・・・。」
視える時点で、私は『異常』なのだろう。
「それがねぇ、A、言ってたよね。」
「ぇ・・・？」
「ほら、クローリー君が、って。」
「あぁ・・・」
そう言えば、あの時、初めてクローリーさんと会って。そして彼を見送って。それで・・・いて。
“あ、Aちゃん。戻って来たの？好きにして良いよって言ったのに。”
“はい。なので、好きにさせて貰ってます。あの・・・”
“うん？”
椅子に深く座り、寛ぐフェリドさんの赤い瞳を私は見詰めて言った。あの時だったか。
�爛�ローリーさんが、『あちら側の住人』さんを・・・視えなくさせてくれました。��
「僕そんな事した覚えないよ。霊能力者じゃあるまいし。」
「ですよね・・・私も、偶然だと思うんです。フェリドさん。」
私とクローリーさんで、にこにこ笑っている彼を見る。すると、彼は先程とは違って、妖しい笑みを浮かべた。
「あはぁ、そうかな？
僕は本で読んだんだけど・・・、世の中には、彼らを寄せ付ける体質を持つ者と、彼らを跳ね返す体質を持つ者がいるんだって。まぁ、そう言うよりかは・・・アイツらに好かれるか、そうでないか。」
「つまりは、その例の彼らに嫌われてる、って事？そうでないか、って。」
「うん、そうなるね。」
なら、私は・・・・・・つまり、
13：私は前者。→←11：クローリーさん、やっぱりいい人でした。
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アカネ*(プロフ) - いやいや、めっちゃおもろいですー！読ませてもらってます！！(￣▽￣) (2017年9月5日 6時) (
レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - 巡ってくれてるんですか！？あ、有難き・・・。こんな更新しないプー太郎ですみませんーーーー！！！！！ (2017年9月4日 23時) (レス) id: 84eda379fa (このIDを非表示/違反報告)
アカネ*(プロフ) - んおおおおおお(( はい。やはり剣さんの作ったものは全部面白いです！頑張ってください！ (2017年9月4日 20時) (レス) id: b55415a21a (このIDを非表示/違反報告)
空 - 確かにな！個人だったら頭逝ってる人とやりてぇなｗｗ (2017年2月16日 20時) (レス) id: 76247c4d35 (このIDを非表示/違反報告)
剣、(プロフ) - まぁ相手に寄るわな (2017年2月16日 17時) (レス) id: 359f1a87d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：剣、 | 作成日時：2016年3月20日 0時
