3話 ページ8
「お疲れ様でしたー」
定時に終わった会社を気持ち良く出ていく。
何だか今日は清々しい。
仕事も
そして、自分の車へ向かおうとしたとき、
「忘れたなんて言わせませんよ」
私の腕をがっちりホールドし、身動きが出来なくなる私。
その声は間違いなく由梨の声で。
なんで彼女がここにいるのだろうと思った時、メールのことを思い出す。
……あの時、気分が上がっていて変なことを送っちゃったんだっけ。
私は今すぐにでも、家に帰って直ぐに寝たいのだが。
「……やっぱりまた今度、で」
なんて言うと彼女は「はぁ?」と不良を醸し出してくる。私はそれにビクッと少し体が跳ねる。
「今日は、家に返しません」
まるで野獣のような目で私をギラリと捉えてくる。
あぁ、始まった。これは由梨の不良スイッチを押してしまった。これを押してしまうと取り返しがつかない事になる。経験上、いい思い出がないので。
「ご、ごめんって……」
私は不良モードの由梨に怖気付いて弱々しくそう謝る。
由梨は少し申し訳なくなったのか「許しますけど……」と私から目線を外し困った様子を見せた。
すると、
「今日は覚悟してくださいね」
とギラギラした雰囲気を纏いながら私に言葉をかけてきたのだった。
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ゆ - 尊い (2019年5月12日 17時) (レス) id: 0c30cd4e30 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 途中までしか見ていませんが、とても僕はこの作風好きです!これからも更新頑張ってください! (2019年5月5日 18時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく(プロフ) - ありがとう御座います!そんなこと、あるんですね笑 もしかしたらその小説の作者さんと気が合うかもしれません笑(?) (2018年12月31日 14時) (レス) id: b9c47787f2 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - お気に入りさせてもらいました。余談ですが私の好きな小説の主人公(?)と同姓同名で少し驚きました…笑 (2018年12月31日 13時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪見だいふく | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mayu02071/
作成日時:2018年12月29日 16時