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「ただいまー」
玄関の扉をガチャっと開けるとそこには見慣れた空間。
「おかえり〜!」
そして聞き慣れた甲高い声。
「残業お疲れ様っ!」
そう言って両手を広げ私に思いっきり私に抱きついてくるのは同じ家に住んでいる桃子ちゃんである。名前の通り、女の子らしい彼女とはシェアメイトという関係である。
シェアメイトとは同じシェアハウスに住む同居人という意味である。
「布団用意しといたよ!」
「ありがと」
桃子ちゃんは家庭的で、とても頼りになる。
すると、彼女は何かを思い出したかのようにはっ、と私の目を捉えてくる。
「なに?」
そう聞くと彼女はピョンピョン跳ねて「あのねあのね」と必死に説明しようとしてくる。が、テンションが上がりすぎているのだろうか、あのねから一向に話が進まない。
一応、成人済みの彼女はまるで幼稚園児のようなはしゃぎ方をする。
「新しい同居人が増えるんだって!」
私はそれに「え」と小さく声を出してしまう。別に嫌とかそういう訳では無いのだが約1年間私達2人でやって来たので急な話に驚きが隠せなかった。
その話に眠気が吹っ飛び彼女を質問攻めにしたのだが彼女も詳しくは知らないらしい。
しかし、1つだけ分かるのは1ヶ月後にこの家へやって来るという事だ。
そして私はその話を頭の隅に置き、桃子ちゃんの用意してくれた布団で眠りに落ちたのだった。
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ゆ - 尊い (2019年5月12日 17時) (レス) id: 0c30cd4e30 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのキッコーマン(プロフ) - 途中までしか見ていませんが、とても僕はこの作風好きです!これからも更新頑張ってください! (2019年5月5日 18時) (レス) id: 6ae7a02465 (このIDを非表示/違反報告)
雪見だいふく(プロフ) - ありがとう御座います!そんなこと、あるんですね笑 もしかしたらその小説の作者さんと気が合うかもしれません笑(?) (2018年12月31日 14時) (レス) id: b9c47787f2 (このIDを非表示/違反報告)
Fall ill apple(プロフ) - お気に入りさせてもらいました。余談ですが私の好きな小説の主人公(?)と同姓同名で少し驚きました…笑 (2018年12月31日 13時) (レス) id: c31f5fcd9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪見だいふく | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mayu02071/
作成日時:2018年12月29日 16時