Dokuz ページ9
特に顕著に嫌がってる銀狼をなだめて、カップの中にお湯を入れた。
待つことほんの3分！
かつて現代でも広く親しまれていた、あのカップ麺がそこにあった。
「わぁ〜！」
「おぉー！」
「……しかしこれ、食べられるのか？」
私たち『現代人』にとっては美味しいという認識はある。
でもさっきまでガビガビになっていたあのラーメンから、この姿になったのを見ていた村人からしたら本当に美味しいのかわからない。
「おぅ、毒味は任せろ！新しいモンに躊躇わねぇで飛びつくのが、科学使いの生き様だぜ！」
誰が最初に挑戦するのか、とたじろいでいると、クロムが声をあげた。
やっぱり今まで自分の体で試せるものは試したくらいの度胸はあるようだ。
「それ、前も言ってたよね……」
「1番に食べたいだけという説もあるがな」
「うっ……」
──ってわけでもなく。
純粋に食べたかったみたいだ。
こういう食事が今までなかった分、やっぱり気になってしまうのだろう。
「うめぇーーー！！！これ、出来たて熱々な分、前よかさらにうまくなってねえか！？」
ちゅるるる、と口の中に吸い込まれていく麺が咀嚼される。
間を置かずに、ク口ムは叫んだ。
その驚きように、後ろから遠巻きに見ていた村人達はごくりと喉を鳴らす。
食べてみたい。
皆がそんな顔をしていた。
真空ポンプをフル稼働して、どんどんカップ麺を量産していく。
そこにお湯を入れて、盆に積んで。
すぐに手渡すと、熱々なのにも関わらず、皆は我先にと口に運んだ。
｢……味は相変わらずだけど、やっぱりカップ麺はサイコーだね〜｣
｢ククク、まぁ猫じゃらしだからな｣
まさかカップ麺が食べられるとは思わなかった。
ごくり、と最後の汁まで飲み干す。
うん、やっぱり独特の苦味とかあるし味もめっちゃくちゃ濃いけど、慣れれば何となくクセになるね。
(……ところで千空)
(あﾞ？)
(「おはだけ」とか出した方がよかった？)
(ククク、この季節は一発で風邪だ、やめとけバカ)
(ですよね〜)
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マジモンの名無し(プロフ) - たむたむさん» かなり過ぎてますが。もしまだ夢小説やっているのでしたら更新できませんでしょうか、、久しぶりにこのような素晴らしい作品に出会えて感動しております 陰ながら応援させていただきます (1月29日 15時) (
レス) @page15 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - 更新しないんじゃん (2022年7月15日 18時) (レス) @page15 id: 957a1dccfb (このIDを非表示/違反報告)
蒼月(プロフ) - 忙しいかもしれませんが、更新待ってます！頑張ってください、応援しています…！！ (2021年9月17日 18時) (レス) id: 371a01970c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＿＿＿(かせん) | 作成日時：2021年4月12日 0時
