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色素の抜けた髪を巻いて、クッションファンデを叩き込んで。いつもより太いアイラインにお気に入りの赤のリップ。
昨日履いていたよりずいぶんと高いヒールのパンプスで、武装する。

痛む頭の原因が二日酔いなのか、はたまた今朝の出来事なのかはわからないけれど、何でもない振りで地下鉄に飛び乗る。
待ってろ、一限。
単位だけは落とさないからな。





「あれ、ヌナ今日すごい綺麗!
もしかしてデート?」

大学の門を抜けたところで話しかけてきたのはミンギュで、二日酔いなどどこ吹く風の爽やかな笑顔だ。

「ばか、違うよ」

こうやってからかいながらも褒めてくれたり、だけどちゃんと先輩後輩の距離を保ってくれる。ミンギュって実はめちゃくちゃ良い後輩なのかも、なんて思って、「今度俺ともお茶しようね!」と言う声に笑顔で手を振ってやる。可愛い奴め。


一限の講義室に着いて辺りを見回せば、端の方で踏ん反り返って座っているジフンを見つけて隣に座る。
ジフンはだるそうにこちらを一瞥すると、挨拶の代わりなのか「おん」と鳴き声みたいに一言漏らして、すぐにまたスマホに目を落とした。


「みんな来てない!」

「二日酔いだってよ」

「それは私もなんだけど!」


「うるせーな、俺もだよ」と、怒っているのか笑っているのかよくわからない顔で、ジフンが言う。
だけど他の三人が来ないなら、昨晩、いや今朝の事を相談するチャンスかもしれない。


「ねえジフナ、相談してもいい?」

「やだ」

「言うと思った……」


スニョンには言いづらいし、ジュンは話を聞いてくれそうだけど、アドバイスは期待出来なさそう。ウォヌに話したら暫くはそのネタでからかわれそうだし。
だけどジフンに話したら、それこそ嫌われそうな気もしてきた。


「やっぱいいや
……ねえジフナ、ずっと友達でいてね」

「なんだよ急に、こえーよ」

「私の事嫌いにならないでおくれ」


およよ、と泣き真似をしているうちに講義が始まって、二日酔いの私たちは頭を抱えながらも真面目に前を向く。
結局ジュンもスニョンもウォヌも最後までやってこなくて、そのまま終礼のチャイムが鳴った。


「今日昼、食堂でしょ?」とジフンに確認してから、それぞれの二限に向かう。
別れ際にまじまじと私の顔を覗き込んだジフンが「やっぱお前、なんかあったの」なんて聞くから、びっくりする。どうしてと尋ねれば「化粧が濃い」と言われて、苦笑した。

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my(プロフ) - skyさん» ありがとうございます!少しずつですが更新続けていけたらいいなと思いますのでよろしくお願いします! (2020年11月11日 23時) (レス) id: 34a0877eba (このIDを非表示/違反報告)
sky - このお話の更新が楽しみです!更新頑張ってください!! (2020年11月11日 21時) (レス) id: 31a51e30b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:my | 作成日時:2020年11月9日 1時

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