見上げてみれば、花開く。【煉獄杏寿郎、猗窩座】

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翌朝何かの視線を感じ目を開けると
視界いっぱいに煉獄さんの顔


「うわあああああああ！」


わたしはびっくりして飛び起きる
し、心臓止まるかと思った…


「すまない！驚かせてしまったか！
　怪我は大丈夫だろうか！」


バクバクする心臓を押さえながら
ベッドの横に立つ煉獄さんを見つめハッと我にかえる


「あ！はい！おかげさまで！
　昨日はお礼を言えていなかったので…
　助けて頂いてありがとうございました」
　
「礼などいらん！無事で良かった！」


煉獄さんは近くの椅子に腰掛け、小さな窓から外を眺める
その横顔は絵に描いたように綺麗でわたしはその横顔をただ見つめていた
私の視線に気付き視線をこちらに戻す


「む？どうした
　俺の顔になにかついているか？」

「え！あ！いや！」


横顔が綺麗で眺めていましたなんて恥ずかしすぎて
口が裂けても言えない


「あ！そう言えば
　自己紹介してなかったですよね
　私は鬼殺隊階級戊。雪村Aと言います」

「Aか！良い名だな
　俺は鬼殺隊炎柱。煉獄杏寿郎だ！」


柱。
鬼殺隊の中でも一番位の高い剣士を指す
煉獄さんはその柱の一人なんだ
凄い


「そういえばAは炎の呼吸の使い手なのか？」


煉獄さんは思い出したかのように私に問いかける


「はい。私に剣術を教えてくれた師範が炎の呼吸を使っていたので」

「そうか！
　俺も同じ炎の呼吸を使うのだ！一緒だな！」


煉獄さんはそう言ってふわっと笑う
その笑顔に胸が少し高鳴った


にしてもこの人…煉獄さん
声が大きいな


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