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「ただいま戻りました」
屋敷に着き戸を開ける
廊下を歩いている途中、会った千寿郎くんに杏寿郎さんは?と聞くと
兄上は部屋で書き物をすると言っていました!と言われ杏寿郎さんの部屋へと向かう
「杏寿郎さん、Aです。
蝶屋敷から戻りました
入っても良いですか?」
「Aか!うむ!入ってくれ!」
杏寿郎さんは書き物をしていた手を止め体の向きを変える
私はその前に座る
「胡蝶は何か言っていたか?」
「傷も捻挫もすぐに治るでしょうと言っていました」
「そうか!良かった!」
杏寿郎さんはホッと肩を落としそのまま言葉を続ける
「でも無理だけはしないでくれ
俺はどうもAのことになると心配でしょうがないのだ」
眉を下げながら言う杏寿郎さんが一瞬心配性だった父の姿と重なる
「ふふ。なんだか杏寿郎さん、
娘を心配するお父さんみたい」
「む!お父さんか?
俺は…」
トサっと一瞬で視界が反転する
目の前には杏寿郎さんの顔と部屋の天井
組み敷かれていることを理解する
「きょ、杏寿郎さん…?」
「俺はお父さんではないぞ?」
いつもとは違う低く色っぽい声に心臓がうるさく鳴り始める
「あ、あの…
分かりましたから…もう…」
「俺は君のなんだ?」
顔を真っ赤にしておどおどする私を
真剣な眼差しで見つめる杏寿郎さん
その視線に耐えられなくなり私はギュッと目を閉じた
すると唇に温かい感触
え、今なにが…?
「これで分かっただろう」
満足そうにニヤつく杏寿郎さんを見て
私は接吻されたのだと気付いた
杏寿郎さんは何事もなかったかの様に体の向きを変え書き物へと視線を戻す
「…!ししし失礼しますっっっ!!」
私は光の速さで部屋を出て
隣の自分の部屋へと駆け込んだ
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あじゅまる(プロフ) - sherryさん» コメントありがとうございます(^^)嬉しいです!今日の夜には続編更新する予定ですので待ってて下さい(*´ω`*) (2021年1月22日 16時) (レス) id: 0c8e0f323e (このIDを非表示/違反報告)
sherry(プロフ) - 初めまして!めちゃくちゃ 面白くてハマてます!続編楽しみにしてます(*´∇`*) (2021年1月22日 0時) (レス) id: 4b3762cb7d (このIDを非表示/違反報告)
あじゅまる(プロフ) - 莉子さん» 莉子さんまたコメントありがとうございます(*´ω`*)嬉しいですぅ!そんな事言われちゃうと終わらせたくない気持ちになります…笑!でも書く予定のお話はまだありますのでまだ続きます!ここから先猗窩座のカッコいいシーンありますのでお楽しみに…♪( ´▽`) (2021年1月21日 20時) (レス) id: 0c8e0f323e (このIDを非表示/違反報告)
あじゅまる(プロフ) - monさん» 初めまして!コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて本当に嬉しいです(;_;)更新頑張りますので是非最後までお付き合い下さい(*´∀`*) (2021年1月21日 20時) (レス) id: 0c8e0f323e (このIDを非表示/違反報告)
莉子(プロフ) - あじゅまる様!更新嬉しいですぅ( ; ; )そしてめちゃくちゃ面白いです!!次で完結ですか!?寂しいです( ; ; )このお話凄く読みやすくて、毎日楽しみに更新をお待ちしているので。。!!早く続き読みたいけど終わるのは寂しいです笑猗窩座もカッコいいです。。! (2021年1月21日 19時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あじゅまる | 作成日時:2020年12月28日 0時