見上げてみれば、花開く。【煉獄杏寿郎、猗窩座】

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炭次郎くんと伊之助くんが鬼の首を斬ったようだ
その瞬間乗客たちを取り込もうとする触手を全て斬り捨てる

衝撃で列車が横転した

私は急な揺れに対応出来ずひっくり返る


「A！大丈夫か！
　すごい格好だが！」


どこからかやってきた煉獄さんに軽く体を起こされる


「はい。なんとか。」
　
「良かった！
　A、君に乗客の救助を頼みたいのだが」

「分かりました」

「うむ。頼んだぞ。
　俺は竈門少年のところへ行ってくる」


私は立ち上がり列車内に取り残された乗客を外へ案内する
途中で怪我をしている人がいれば応急処置をしていく

列車内の乗客を外に避難させ終わり外にでると
伊之助くんが横転した列車に下敷きになっている人を引っ張っていた
わたしもそれを手伝う


すると


ドンッッ


と遠くの方から大きな音がした
空気が揺れ背筋がぞくっとした
嫌な予感がする


「伊之助くんごめん
　ちょっと様子見てくるね」

「あぁ？！俺を置いて行くな！」

「ごめん！すぐ戻るから！」


伊之助くんを置いて音がしたその方向へ足を進める


地面に倒れ込む炭治郎くんを見つけ大丈夫？と声をかけるが反応がない
彼の目線の先に目をやると大きな土煙が舞っていた


「なに」

「上弦の参」


炭治郎くんが確かにそう言った


「上弦…？
　なんでこんなところに上弦の鬼が」


目で追えないスピードと土煙のせいで誰が戦っているのか姿が確認できない
でもときどき上がる見覚えのある炎にその中にいるのは煉獄さんだと確信する


わたしも加勢しなければ
煉獄さんを助けなければ

私は日輪刀を握りしめ
思い切り地を蹴った


ーー炎の呼吸 壱ノ型 不知火


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