【文スト】古書屋堂の幸運の持ち主【男主】

38話 ページ40

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先ず言わせてもらおう。



僕は絶対に与謝野さんの異能力は何が何でも二度と見たくない、否、経験したくない。








以前、武装探偵社に入社する前。


僕が怪我を治療してもらった(後にそれが谷崎さんと判る)時、見られた古傷が多かった事を誰からか聞いた様で治療してくれた与謝野さんだが、



何 だ あ の 異 能 力 は 。



敦の体験談を聞いた時は、そんなに怖いのー？と半信半疑、他人事のように思っていたが、聞いていた以上だ。



与｢なんだイ？之ぐらいでへばって。
浴室だと後始末も楽だし、わざわざ来てやったんだよ。感謝しな。｣



『は...はい...。あ、ありがとうございました...？』


どうも、僕が気を失う直前に見た与謝野さんの顔は治療する医師の顔じゃなかった。

気のせいでもないだろう...。





与｢しっかしヘンだねェ...。
普段ならもう少し解体しないと治らないンだけどねェ...。｣


『あっ、解体って所は認めてるんですね。』



紅茶を淹れたカップを与謝野さんの前に置く。
敦はもっと解体されていたのか...。


そう想像している内にあの時もっと話を真剣に聞いてあげればよかったと、ひたすらに思うAであった。

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