３９ これで勝つる ページ4
「は？」
モンスター達が炎の網に燃やされる。
こんな一気に死ぬもんなん？
ちょっと予定が崩れたけど、一応準備してた不意打ちは撃っとこう。
ショウの背後から俺が出せる限りで最大の水圧の弾を放つ。
水は水圧さえ高ければ、鉄だって切れるんだからな。
この技が直撃すれば、無傷では済まんやろ。
「っ…！」
「当たれ…！」
ショウが弾に気付き、振り返る。
その距離やったら、もう避けられへんやろ。
……あれ、フラグ立ってる？
「お前、一旦寝とけ」
「へ？」
俺の背後から、ショウの声が聞こえた。
大太刀のような影が俺の目の前に伸びている。
嘘やろ、これはさすがに無いわ。
どうやって避けたん？
近付いてくる大太刀に、もう“あの能力”を使ってしまおうかと思った時。
「大先生、下がっとけ！」
「っ！トンち！」
白と黒の羽が舞い散り、大きな羽根が大太刀から俺の身を守ってくれた。
トンちが助けに来てくれたのだ。
メイン盾きた！これで勝つる！
「…赤マフラー…トントンか」
「お前がショウやな？Aの兄貴の」
「そうや」
「リョウもAも待っとる。こっちに来てくれへんか？この国で戦ってても…」
「…別にそうしてもええんやけどな。無理や」
トンちとショウが羽根と大太刀をぶつけ合い、お互い睨みながら会話する。
この殺気の中に入ることなんて、俺にはできない。
ショウが大太刀の鞘で上から羽根を殴り、空いたトンちの足元を払う。
足払いに反応できず体制が崩れた隙に、黒い炎が羽を焼こうと燃えた。
俺が水で炎を消すと、体制を整えたトンちが冷気を放ち、炎ごと水を凍らせて盾にする。
ショウはその盾を大太刀で斬ったが、その間に背後に回ったトンちが鉄のように硬い羽を何本も飛ばした。
それらを全部斬り、ショウは羽根と大太刀をぶつけて鍔迫り合いの姿勢になる。
なんやこの目まぐるしい戦闘。
「俺の首、分かるか？」
「分からん訳ないやろ。さっきからそこしか狙ってへんわ」
「じゃあ、この首輪は？」
「付いてんなぁ、だから？」
ショウがスーツの首元をはだけさせ、機械的な首輪を俺らに見せる。
ピッという音を断続的に発するそれは、時限爆弾のようだ。
…時限爆弾？まさか、あれ…。
「リョウが寝返ったからな、俺だけはどうしても逃がしたくないんやって。
ちょっとでも俺が不審な行動をしたら、これが爆発するらしい。
…な？無理やろ？」
ショウが自嘲する。
…じゃあもう無理やん。爆発やん。
諦めよ？
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フール(プロフ) - アイウエオだよさん» 一応ピポポポのつもりです。分かりづらくてすみません…。ピポポポを使うところは話数的に自然消滅しました…。能力的には某竜依頼のパルプン○です。 (2019年4月3日 2時) (
レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
アイウエオだよ - 鬱先生の“あの能力”とは‥‥‥ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - テルさん» ありがとうございます…！これから少し忙しくなるので、更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張ります！ (2019年3月25日 20時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
テル - 更新来た！無理せず頑張ってください！ (2019年3月25日 19時) (レス) id: ed9aff9576 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - d!すこすこさん» ありがとうございます！なるべく早めの更新を心がけて、頑張ります！ (2019年3月20日 14時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フール | 作成日時：2019年3月20日 12時
