４７ アルクローネ ページ12
「やっぱりな…！お前、アルクローネだろう…！」
「…バレた？」
グルッペンの手から放たれた黒い死の霧がオスマンを包む。
オスマン、いや、アルクローネは、笑顔を浮かべてそのままの姿でレイピアを構え、死の霧の真ん中を突っ切ってきた。
本物のオスマンと戦ってるみたいで嫌気が差すな。
俺はすぐにグルッペンの前に立ち、水の激流を放ってアルクローネを押し流す。
周りの奴らが報告している感じだと、アルクローネはかなり弱いらしいから、俺でも少しぐらいは戦えるはずだ。
「って、思っとるやろ」
「…！？」
アルクローネの手から木の幹が作られ、飛んできた。
嘘やろ、これオスマンの能力やん。
なんでコイツが使えんねん。
それに、今の口調からして、アイツ俺の思考を読んでる。
完全にオスマンやんか…！
水の壁で防ぐが、木が水を吸い取ってきてすぐに消えてしまった。
「な、んで…！」
「俺はオスマンやで。アルクローネに作り出された、な？」
「どういうことやねん！」
コネシマが叫び、死の霧を風で飛ばす。
アイツは巨大な葉を持った植物を生み出し、それで飛んできた死の霧を防いだ。
死の霧の「物質に触れると消滅する」という致命的な弱点を知らないとできない防ぎ方だ。
「…兄さん、ロボロと連携してオスマンの行方を探ってくれ」
「もうしてる…けど…」
「どうした」
「本物のオスマンから、返事がない」
「…どこにいるかは分かるか？」
「……いた。Aが入った部屋の中」
「捕らえられているのか？」
「いや、オスマンの初期転送位置がここだから…」
「倒されたか」
「多分だけど」
「Aに連絡をとってくれ」
「……分かった。でもあの部屋、何故か能力が妨害されるから、時間かかるかも」
「構わん」
グルッペンが兄さんと連絡をとっている間に、俺は水の刃を放って植物を切る。
だが、アルクローネはすぐに新たな植物を生やして、俺達に向けてきた。
数センチのトゲが付いた草のムチが飛んでくる。
俺が水でムチを包み、コネシマが素早くアルクローネの目の前にまで近付いて、銃を発砲した。
だが、その瞬間。
「めうー！」
「コネシマ…！」
「っ、グルちゃん、下がって！」
ムチがパァンと弾け、俺が出した水の膜を突き破って、トゲが飛ぶ。
コネシマを助けようと手を伸ばしたグルちゃんを庇い、俺は水の壁を自分の目の前とコネシマの周りに作り出したが、トゲはそれすら貫いた。
コネシマの背中と俺の全身に、トゲが突き刺さる。
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フール(プロフ) - アイウエオだよさん» 一応ピポポポのつもりです。分かりづらくてすみません…。ピポポポを使うところは話数的に自然消滅しました…。能力的には某竜依頼のパルプン○です。 (2019年4月3日 2時) (
レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
アイウエオだよ - 鬱先生の“あの能力”とは‥‥‥ (2019年4月3日 1時) (レス) id: 7bcfa840f4 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - テルさん» ありがとうございます…！これから少し忙しくなるので、更新が遅くなってしまうかもしれませんが、頑張ります！ (2019年3月25日 20時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
テル - 更新来た！無理せず頑張ってください！ (2019年3月25日 19時) (レス) id: ed9aff9576 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - d!すこすこさん» ありがとうございます！なるべく早めの更新を心がけて、頑張ります！ (2019年3月20日 14時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フール | 作成日時：2019年3月20日 12時
