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コネシマVSシャオロン ページ6

「行くで、シャオロン!」
「うるさいなぁ」


スコップを構えたシャオロンが、ゲス顔で俺を見下してくる。
俺はダイヤ剣を握り、風を手から作り出した。
シャオロンの能力で警戒しなければならないのは、不人気だ。

その能力はその名の通り人気がなくなるのだが、その無くなる範囲が広すぎる。
例えば、剣を振るう攻撃を仕掛けても、剣が急に縮んで攻撃が届かなくなる。
能力も同じで、風を出したとしても、その風がシャオロンの周りへと避けてしまう。
これだけ聞いたら最強に聞こえるだろうが、実際、あの能力は諸刃の剣だ。
シャオロンが放った攻撃も全部、自分の周りをすり抜けていくから。


「不人気、使うん?」
「いやぁ、どうしようかなって」
「悩み中か」
「使ってもいいんだけど、まだ止めとくわ」


そう笑い、シャオロンが光で目眩ましをしてくる。
俺は目がチカチカするのを無視して、風を辺り一面にぶちまけた。
目が見えなかろうと、全面を吹き飛ばせば関係ないはずだ。
だが、背中から痛みが走った。


「いったぁ!」
「不人気も上手く使えば最強やで」


どうやら俺の風を不人気で避けて、攻撃する瞬間に能力を止めたようだ。
やるやん。
俺は続いて振るわれるスコップを避けて、脚の速さを上げた。
シャオロンの背後に回り込み、ダイヤ剣を振り下ろす。
スコップで受け止められたが、すぐに脚でその腹を蹴り飛ばした。
かなりのスピードの蹴りを食らったシャオロンは腹を押さえ、吹き飛ばされる。
その飛ぶシャオロンに併走し、俺はダイヤ剣を振るった。


「やっば…!」
「オラァッ!」


直撃するかと思ったその剣は、不人気の能力で避けられてしまう。
なら攻撃する意味はないなと一旦攻撃を止め、吹き飛ぶシャオロンを見送る。
壁に身を叩きつけられてアイツが死にかけている間に、俺はダイヤ剣を両手に構え、脚の速さを最大にした。
一気にシャオロンに近付き、加速の勢いをそのままに、ダイヤ剣を振り下ろす。


「っうわ…!?」
「死ねぇ!」
「嫌や!」


この速さだと、不人気の能力は使えないだろう。
シャオロンがスコップでダイヤ剣を受け止めるが、俺にはもう片手の剣がある。
これは避けられへんやろ。
そっちでシャオロンを突き刺そうとした時。


「光れ!」


スコップが突然発光し、俺の視界が真っ白に包まれた。
…ヤバい、目の前が見えない。
失明一歩手前までの威力を持った光に、俺は目を押さえて後退する。
視力なしで戦えってことか。キツいな。


 

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フール(プロフ) - みらくさん» ありがとうございます!更新がしばらくできずにすいません…。 (2019年4月9日 18時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
みらく(プロフ) - 戦いかっこいい!更新これからも頑張ってください! (2019年4月8日 21時) (レス) id: 9ed50f23e7 (このIDを非表示/違反報告)
ロコ(プロフ) - フールさん» 気長に待ちますリアル優先で良いですよ (2019年3月27日 18時) (レス) id: ca6c813b86 (このIDを非表示/違反報告)
フール(プロフ) - ロコさん» リクエストありがとうございます。トントンVSロボロ、了解しました。少し時間がかかってしまうと思いますが、気長にお待ち下さい…。 (2019年3月27日 18時) (レス) id: baf0519c25 (このIDを非表示/違反報告)
ロコ(プロフ) - フールさん» 本編から来ました戦闘系の小説大好きなんですよね、この素晴らしい作品にリクエストしたいですtn×rbって出来ますか?最新スピードとかゆっくりで良いのでお願いします (2019年3月27日 17時) (レス) id: ca6c813b86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フール | 作成日時:2019年3月19日 21時

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