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ふたりきりのよる ページ4

テヒョンとの“かくれんぼ”は簡単。

そもそも難しいことなんかひとつもない。私たちは自分たちに都合の悪いことや嫌なことがあればここに集まる。

元々私がひとりで逃げてきたところを見つかって話し始めたのがはじまりで、そこから連絡してお互い家族と上手くいかないことを知った。私は親と、テヒョンは兄弟と上手くいってないらしい。


そうして回数を重ねてるうちにテヒョンがそれを“かくれんぼ”と呼ぶことにした。



「テヒョンは何、ケンカ?」


「そんなとこ、Aは?」


「…聞かなくたってわかるでしょ」



ブランコに座ってぶらぶら足を揺らしていると、私の乗っている板に足を乗せてくるテヒョン。一気に安定感を無くした板にブランコに不安になったけど、見上げたテヒョンが楽しそうだから、喉元まで上がってきた文句は飲み込んだ。


私はこんなに不貞腐れた顔なのにお構い無しで遊んでる。ぐらぐらのブランコを漕いで怖がる私に、さらに目を細めて、声を出して笑い始める。こっちの気分はお構い無しなテヒョン、でも全然憎めなくて、むしろその笑顔に救われることが多い。今だってパパとママのことなんか忘れて笑えてる。まだ笑えるんだって、少しだけ安心できる。



「A笑った!」


「私も人間だからね」


「最近見てなかったもん」


「はいはい」




ありがとね、素直には言えないから笑い返す。頷いたテヒョンがゆっくりブランコから降りる。そして私の目の前に来ると、ぐいっと手を引いて私を立たせた。二人分の重さがなくなった板は、大きく傾いた後元に戻った。



「コンビニ行こ、おなかすいたー!」


「テヒョンのおごりね」


「ぶー!Aのおごり!」



テヒョンとふたりきりの夜は、息苦しくない。ひとりぼっちじゃない。

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ジミン可愛い - つづきがよみたいです! 頑張ってください! (8月8日 13時) (レス) @page5 id: 93a23dc6d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なん | 作成日時:2017年8月1日 6時

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