苗字 ページ3
苗字。
「あー、昨日までは綺麗だった俺の部屋もこのざまかよ?ひでぇもんだよな。」
Aがどうしても土方と一緒に住みたいと我儘を言ったら局長はすんなり認めた。
Aは一人暮らしで休みの日しか土方さんに会えないと、とても寂しがっていた。
女だから、と言っても多すぎる荷物に土方は頭を悩ませていた。
「仕方ないんですよー…それとも空いてる部屋があれば私そっち行きす?」
「そうだなぁ、それがいいかもしれん。ちょうど俺の両隣は空いてるぜ。一人で使った方がAも気持ちが休まるんじゃないか?」
Aは荷物だけおけばいい。なんて言ってくれるかと思っていたのにこんな事を言われて少し残念な気持ちになった。
「そっかぁ……
じゃあ、荷物運んできます!!」
でも歩いて1分もかからないであろう部屋に引っ越すのなんて今までの家の距離よりは全然マシなのだ。
うんしょ、うんしょ。
と重いダンボールを運ぶ。
「しんどい…」
廊下で少し休憩をしているとぽろっと出てしまった言葉。
そこで誰かがAの前を通りかかった。
「あれ?どうしたんです?土方さんに追い出されたんですかぃ?」
ニヤニヤしながらそう問いかける。
「荷物が多いから部屋が狭くなっちゃうって隣に移動中だよ。」
「大変ですねぇ。手伝いやしょうか??」
「え、ありがとう…!」
するとズカズカと土方の部屋に入って行き。
端にあるダンボールに手をかけようとする。
すると机に向かって仕事をしている土方が焦り。
「ま…まて総悟。
俺がやるから、いい。その、悪いなA、一人で運ばせて。」
「へーへー、そうですかぃ。
頑張ってくだせぇ。」
土方は沖田に男としての仕事を取られるのが悔しかったのか、恥ずかしかったのか、せっせとダンボールを隣の部屋に運んで行く。
「ありがとー。土方さん!」
Aは感謝の意を込めて土方に後ろからばふっと抱きつく。
「やっ、やめろ!廊下だ、ここは!!荷物運び終わったら…な?」
「…ごめんなさい…」
しぶしぶ制服から手を離し大人しくしていた。
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マヨマロ(プロフ) - 江華さん» リクエストありがとうございます! (2016年8月4日 8時) (レス) id: 4610b779a6 (このIDを非表示/違反報告)
江華 - デートの続きみたいっす! (2016年8月4日 7時) (レス) id: c3442064ab (このIDを非表示/違反報告)
マヨマロ(プロフ) - かのんさん» 遅くなってしまい、申し訳ありません。了解です! (2016年6月14日 18時) (レス) id: 6cb53349d7 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 帰りの屋上、続きみたいです! (2016年6月5日 20時) (レス) id: b56b93f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
マヨマロ(プロフ) - みつばさん» こちらこそありがとうございました! (2016年5月11日 6時) (レス) id: 4610b779a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マヨマロ | 作成日時:2016年5月3日 12時