帰りの屋上2 ページ16
土方が自分のズボンを握りしめて何かを覚悟するように立っていた。
少し期待していた、私も。
だっていつもは図書室なんだもん。
今日は違かった。
屋上だった、何か起こるって思った。
貴方は私に想いを告げるんでしょう?きっと。
「うん、待つよ。どうしたの?」
私がベンチから立ち、土方に近づいて面と向かって立つ。
「あの、あれだ。
俺たち友達になってから結構たつよな…?」
「そうだね。
私の友達なんて土方くらいだよ、いつもありがとね。」
正直私は友達と思っていいのかわからず思わないようにしていた。
だって、唯一の友達が男だなんて、しかもかっこいいし、女子達に噂を流されたりするかもしれないと恐れていた。
「あぁ、いつもありがとな。
それで、あの…
たまに見せる笑顔とかポーッとしてる顔とか。
俺にしか見せない表情とか、俺としか話さない日とか、俺って特別なのかな?って感じるようになってきたんだ。
お前にとって…Aにとって、俺ってどんな存在なんだ?」
「特別だよ。凄く。
話しかけてくれるのとかすごいありがたいよ」
「じゃあ、あの、好きって言ったら……付き合ってくれたりするのか?」
「さぁね。」
私は土方を通り過ぎる。
土方は私の顔を少し悲しそうに見る。
「何勘違いしてるの?早く帰ろうよ。」
と私は後ろを振り返り土方の手を取り屋上の重いドアを開けて廊下を歩く。
「さっきの答え、良いってことなんだよな?」
「うん、私も好き。ごめん素直に言えなくて、これからよろしくね。」
「こちらこそよろしくな。」
と一回2人の手を離し、土方から力強く握り直した。
その手をがっしりと掴み、私達は校門に向かう。
知ってるよ。
さっきの手持ちが120円以上あるって。嘘つき。
「可愛い」
と発したのは、土方じゃなくて私だった。
もう良いんだ。
たくさんの友達を諦めて
これからは一人の恋人を大切にしていこう。
ーendー
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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マヨマロ(プロフ) - 江華さん» リクエストありがとうございます! (2016年8月4日 8時) (レス) id: 4610b779a6 (このIDを非表示/違反報告)
江華 - デートの続きみたいっす! (2016年8月4日 7時) (レス) id: c3442064ab (このIDを非表示/違反報告)
マヨマロ(プロフ) - かのんさん» 遅くなってしまい、申し訳ありません。了解です! (2016年6月14日 18時) (レス) id: 6cb53349d7 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 帰りの屋上、続きみたいです! (2016年6月5日 20時) (レス) id: b56b93f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
マヨマロ(プロフ) - みつばさん» こちらこそありがとうございました! (2016年5月11日 6時) (レス) id: 4610b779a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マヨマロ | 作成日時:2016年5月3日 12時