【名探偵コナン】迷い猫はこちらです。【パート3】

友情START1(番外篇) ページ15

ユリカ「もう、Aったら遅いわね...」


時間を見ると時計は3時を示していた。


待ち合わせ時間は2時半だから30分は過ぎている


まぁ2時間待たされた事だってあるんだから

それと比べると全く持って良い方なんだけど...



ユリカ(ちょっと、心配...)


危なっかしい割に正義感は普通にあるし



そう、私と初めて会った時だって...







――13年前


私が中学生の頃


お母さんとお父さんが忙しくて

塾へ車で行けなかった日...





「おじさん、その子嫌がってるよ」


”離してあげて”



私に痴漢をしていた男の

手を掴む彼女は私より小さな子だった。





ユリカ(やめてよ...)



今あの子が騒いだら大事になって

お母さんやお父さんに...



「証拠だってある。今すぐ離れれば
　 車掌さんには話さないから」


私は少し驚いた。

こんな事をする人なんて正義感の塊


絶対言うと思ってた


男がそそくさに逃げようとする時

彼女は口を開いた



「別におじさんの為じゃない。

　 この子は大事にしたくなかった
　 だから抵抗しなかったんだと思ったから」




そして彼女は続けて言った



”そんな子の気持ちを利用するなんて最低”



男は次の駅でそそくさに下りて行った

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