鯨人さん達がRPGを始めたようです (ページ6)

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第五話　異世界？ページ6

河井「…なんか、新しいタイプのトリップやなぁ…」

川西「トラックに跳ねられて、変な部屋から落っこちて、俺らに拾われたってこと？」

A 「そうです…」

山名「こっわぁ…。そんなん、想像したくもないわ…」

これまで自分が歩んできた異常な体験を話すと、６人は神妙そうな顔で頷いた。

確かに、改めて思い返すと、中々にハードな体験だ。

特に床が開いて落っこちた先の首強打は今も痛い。

いや、そんなことよりも。
今彼らが言っていたトリップとは何だ。

そんなよくある夢小説のような単語が、何で彼らから出る？

１人で困惑していると、秋山が思い出したように補足した。

秋山「俺らもトリップしてきてん」

A 「トリップ？」

秋山「え？そこから分からん？」

山名「そりゃそうでしょ」

川西「…えっとな、この世界は俺らが元々おった世界とちゃうねん」

A 「え？」

この世界が元々の世界と違う？
どういうことだろう。

何故だろうか。この言葉の先を聞きたくない気がする。

できることなら、川西の口を塞いでしまいたい。

川西「この世界はな、異世界やねん」

A 「は、ぁあ！？」

ああ、トラックになんかぶつからなければ良かった。