君のいない教室 ページ3
赤「うぃ〜っす」
教室に入るとクラスメイトが次々と俺に挨拶を返す。
俺はクラスで中心にいるほうだと思う。
教室に入ってまず神ちゃんの姿を探すことが日課になっている俺は、いつものように神ちゃんを探す。
赤「....あれ？」
神ちゃんがおらん。
昨日のことがあって、今日も神ちゃんと話す気でワクワクしながら学校に来たから俺は肩を落とした。荷物はあるんやけど...
赤「なぁ、神山ってどこおるか知っとる？」
黄「神山？あぁ、もしかしたら保健室おるかもしらん。たまに俺、神ちゃんに付き添うからな」
コイツはクラスの学級委員長、中間淳太。神ちゃんにいつも優しく接している、数少ないクラスメイトだ。
赤「保健室？どっか調子悪いん？」
黄「今日は学校着いてすぐどっか行っちゃったから聞いてへんけど、多分悪いんやと思う。」
大丈夫なんかな、神ちゃん....
心配と同様に俺の心には嫉妬心が渦巻いていた。
赤「てか淳太、神ちゃんと仲ええの？」
黄「おん、普通にな。家近いし」
赤「……聞いとらん」
黄「言ってへんからな」
なんやねんこの唇お化け。神ちゃんを独り占めしやがって。
黄「心配やから１限終わったら様子見に行くか」
赤「せやな」
と、淳太と話していると
「保健室で先生といかがわしいことでもしてんじゃねぇの？」
と、いつも神ちゃんに突っかかる田口がバカにしたように言い放った。
赤「あぁ？」
つい、低い声がでてまう。
「親が親なら子も子って言うやん？今頃ベッドで喘いでんちゃう？」
クラス中でくすくす笑う声が聞こえる。お前らに神ちゃんの何がわかるねん。
赤「……ふざけんなや」
思わず掴みかかろうとすると
黄「あかん。ここで手出したら、神ちゃんが後でやられるかもしらん」
淳太の言葉にハッとして、俺は田口を睨みつける。
教室が険悪な空気になっていると
橙「ほーい、席つけ〜！ホームルーム始めるで！」
と、陽気に教室に入ってきた担任の桐山照史。
教室の空気など気にせず、いつも通り出席をとる。
橙「つぎー神山ー？...は保健室か」
やっぱ保健室なんや。昨日もジョウロに残る水の重さでよろめいていたし、大丈夫なのか。
頭の中が神ちゃんのことでいっぱいになっていて、照史が俺の名前を呼ぶ声なんて全く聞こえなかった。
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みみこ - 更新ありがとうございます。そこであなた様に問います。神ですか？いいえ、神ですね、更新頑張ってください！！ (2019年8月7日 0時) (
レス) id: 03f44669e8 (このIDを非表示/違反報告)
あんじゅ(プロフ) - 小雨さん» ありがとうございます、私も小雨さんの小説読ませていただいてるので嬉しいです(；；)今忙しくて更新が滞ってますが、楽しんでいただけるよう、頑張ります！ (2019年8月2日 0時) (レス) id: 4187280ee9 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - あの、好きです（唐突）めっちゃ続きが気になります…更新頑張ってください！ (2019年8月1日 10時) (レス) id: b644cbd46d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2019年7月23日 2時
