はじめての… ページ10
奈緒ちゃんに…彼氏いるんですか？
と聞かれて…
……なんとも言えない私…。
彼…か、か、彼氏………
奈緒「……Aさん？」
「…うん。いるよ…。」
言って私は、少し下を向いて…
とてもはす恥ずかしくなってしまった。
奈緒「…あー、Aさん…。赤くなってます？
彼氏さんのこと…思い出しちゃったんです
か…？」
「……え、や、ごめんね。そんなんじゃない
の…。」
奈緒「…どんな人なんですか……」
「……え、えと……やさしい人だよ….。」
奈緒「…へー、あの、なんて呼ばれてるんです
か？Aさん。彼氏さんに…。」
「……(//_ //)」
恥ずかしくて何も言えずにいると‥
大輔くんが…言った。
「……A」
「……え…」
みんな大輔くんの顔を見た…。
大輔くんは…俯いて…なんか恥ずかしそうだっ
た。
奈緒ちゃんは…少し悲しそうな顔をしたように見えた。
「……奈緒ちゃん…」
奈緒「…は、はい。」
「…奈緒ちゃん…好きな人……」
奈緒「……多分…無理だと思います…。」
「……え？」
奈緒「…好きな人がいるみたい。」
「……そ、そうなの…？どんな人？」
奈緒「……あ、もう、行かないと…すみません。
また、近いうちに…。(//∇//)」
「…あ、ごめんね。…うん。」
奈緒ちゃんは仕事に戻って行った。
私達は3人になって…無言で…気まずいから…
ちょっと外へ出ようかな…と思った時…
中山さんが言った…。
「…大輔…奈緒ちゃん…どう思う？」
大輔「…は？なんでだよ…ったく。」
中山「…女の子らしくて…可愛くて…俺は気に
入ったけど…」
大輔「…お前がつきあえよ…」
中山「俺は結婚してるじゃないかー。
だから、大輔と奈緒ちゃんが一緒に暮らした
ら…俺、ちょくちょく遊びに行って…
グフフ……」
大輔「…ばーか。絶対に呼ばないよ…
お前なんか。」
中山「……え？？…大輔…。あはっ、お前…その気
になったんだな。」
大輔「…はっ、なにがだよ。ふざけるな…。
ほんとに…」
くすくす…。
私は、ふたりのやりとりに思わず
笑ってしまった…。
なんとなく…二人が…
私を見ていた…。
大輔くんが…元気になって良かった…。
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作者名：may | 作成日時：2016年5月25日 2時
