18話 ページ6
戦いは急に止まった。風間さんと修君は模擬戦をやめたのだろうか。外からでは話ている。としかわからない。何を話しているのかもわからない。何を話しているのか聞こえるような設定をこういう時に欲しくなる。
「大変だ。充。木虎。日野。」
嵐山さんが私たちを呼び止めて小さな声で語りかけた。
「
私は一瞬意味がわからなかった。ボーダーの本部基地に穴が開くなど今までにあっただろうか。狙撃をして流れ弾が飛んで壁に穴が開いた。ここまではわかっていた。問題は流れ弾程度で穴が普通開くのだろうか。
「見に行ってきます。その場で事情調査しに行きます。」
「たのんだ日野。」
穴が開いた原因を考えながら私は
「なんだこれは！一体どうなっとる？！だれがやった？！」
訓練室の近くになると鬼怒田さんの怒鳴り声がきこえてきてしまった。鬼怒田さんは怒ったら怖い。でも、普段は優しい人だ。まず私は鬼怒田さんの怒りを鎮めなければならないようだ。
「鬼怒田開発室長。訓練中にちょっとした事故が起きました。責任は全て現場監督のボクにあります。」
一回もこんな真面目な佐鳥は見たこと無かった。私の中での佐鳥はいつもバカやって木虎に怒られるかへまをして嵐山さんに慰められるかの二択しかなかったが今になってこんな姿を見せたのかと思うと冷や汗が出てしまう。その場にいた東さんも哲次も若干引いている。
「そのとうりだ！」
「まあまあ、鬼怒田さん。そんな『ちょっとした事故』でこんな大穴空きませんよね？ですから落ち着いてください。」
「Aちゃんか。そうだな。本部基地の壁の耐久度を検査しなおすか。」
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彩華 - スイさん» ありがとうございます。これから高校受験に向けて総合Aがあるので更新ペースが遅くなってしまうかもしれないです。ですが、更新も負けじと頑張ります! (2020年8月24日 15時) (
レス) id: 0e1a2224ca (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 続編おめでとうございます！！ (2020年8月23日 21時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩華 | 作成日時：2020年8月23日 17時
