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24話 ページ43

「窓を利用した……？」

私の変化弾(バイパー)の精度はボーダーでも指折りなはずだ。その程度の‘的`を私が当てれない訳がない。窓の向こう側が見えないため弾は分散しているため当たらないことはないだろう。

単純な有利不利なら私たちが有利だ。私と一対一ならわからないが相手のトリガーが目で座標を決めているのなら隠密トリガー(カメレオン)を発動している敵には当てれない。ただ、ここ連戦でトリオンが削られているのには変わりない。

「さっきの赤髪。あなたが回収したのね。」

風間さんとのくだらない茶番で見ていなかったがあちらでは人型が回収されていたらしい。黒髪の方も今はどうなっているのだろうか。

「さっきの黒髪はどうしたの？もう使い物にならないわよ。」

「ええ。使い物にならないから殺したわ。」

近界民(ネイバー)は同じ人間だ。玉狛もそういっている。それに反対に三輪はまるで化け物を相手する様な扱いをしている。お姉さんが殺されたのだから気持ちはわかる。私自身、派閥でいうのなら、城戸指令派なのだろう。特別近界民(ネイバー)が嫌いではない。太刀川さんのように遠征重視でもない。

だからといって誰でも簡単に仲良くできるわけでもない。私たちに害を加えようとする近界民(ネイバー)ならだれであっても許さない。無論、近界民(ネイバー)でなくても危害を加えようとするなら敵だ。

「あんたらの思考。やっぱり理解できないわ。」

近界民(ネイバー)全員嫌いではない。勿論話が通じる近界民(ネイバー)もいるのは知っている。私たちと明らかに思考の方向性が違う。つまり、私たちと感情と行動が一致しない。近界民(ネイバー)はこっちの常識が通じない。『人を殺してはいけない』といっても向こうには関係ない。

「やっぱ。あんたらは好きになれないわ。」

しばらくの沈黙が流れる。先程まで奇襲を仕掛けようとしたら別のところにワープさせられたがそれもない。菊地原と歌川がこちらに来ない限り勝ち目は薄い。とはいえ、相手の大きい窓もそこそこにトリオンを喰うそうだ。

先程の小さい窓をまた使って相手は通信を取り始める。私は迷う事なく変化弾(バイパー)を撃とうとする。だが、ひっかかる事がある。私が向こうに弾を送ることが出来るのはわかっているのにもう一回同じ手をするのだろうか。私は撃たずに辞めた。

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彩華 - スイさん» ありがとうございます。これから高校受験に向けて総合Aがあるので更新ペースが遅くなってしまうかもしれないです。ですが、更新も負けじと頑張ります! (2020年8月24日 15時) (レス) id: 0e1a2224ca (このIDを非表示/違反報告)
 スイ - 続編おめでとうございます！！ (2020年8月23日 21時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：彩華 | 作成日時：2020年8月23日 17時

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