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10話 ページ27

まず、私の変化弾(バイパー)は水流によって弾道を逸らされる。中途半端な速度では流されてしまう。しかし、それで威力を落としたらダミーを破壊できない。つまり、私が動くしかない。

私は再び５１２弾の炸裂弾(メテオラ)を纏い警戒態勢とうつった。残りトリオンは５分の２。つまり40％。だらだらと停滞化している場合ではない。私はアクション映画のようにビルから飛び降り、敵のいるビルの中へ入っていった。

「おうおう。今度は鬼ごっこか？悪いな。この建物の中はよぉく知ってんでなぁ！」

そう黒髪の野郎は言い放った。文字どうりよく地形をわかっている。

「三上ちゃん。この建物のマップを。」

「了解です。」

おちつけ。私は完全予測不能変則変化弾(パーフェクトアンクディクタビーバイパー)使いだ。これまでどれだけの相手を翻弄したことか。シールドが強化された今、私の戦術はあまり強いとは言い難い。両手のトリガーを使わなくてはとどめを刺せないからだ。だがそれは部隊(チーム)戦の話だ。個人(ソロ)では話が違う。

天井から敵のブレードが襲い掛かる。だが、敵の空間把握能力はあまり正確ではないらしい。敵は液体で振動させて空閑を把握しているのだろうか建物は常に振動している。だから私を完全に捉えられていない。

だが、敵に近づけば近づくほど攻撃は正確になる。三上ちゃんの警告でなんとか避けているものの時間の問題だ。レーダーを見れば敵はもうすぐ上だ。このまま正規方で上に上がらなくても全然大丈夫なわけだ。

「炸裂弾(メテオラ)。」

敵の足場は見事に壊れて敵は逆上した。まるで、人形劇を見ている様だ。その様はとても愚かだった。私は風間さんをバカにしたそいつの姿を今のそいつの姿と重ねた。そいつはゲームに負けたキッズのように逆上していた。

「通常弾(アステロイド)。」

私はいつも使う変化弾(バイパー)でもない。元の出力が高い通常弾(アステロイド)を放った。弾はまっすぐ飛び、ダミーは打ち砕け、敵のトリオン体は崩れていった。私は最初からやる事は決まっていた。

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彩華 - スイさん» ありがとうございます。これから高校受験に向けて総合Aがあるので更新ペースが遅くなってしまうかもしれないです。ですが、更新も負けじと頑張ります! (2020年8月24日 15時) (レス) id: 0e1a2224ca (このIDを非表示/違反報告)
 スイ - 続編おめでとうございます！！ (2020年8月23日 21時) (レス) id: c26352c883 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：彩華 | 作成日時：2020年8月23日 17時

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