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記憶3. ページ19

『…嘘でしょ…お姉ちゃ…』









姉を呼ぼうとして…しまった、と思った。
男が私の声に気付き、ゆっくりと振り返る。









『…あ…ぁ…』









「…ハッ、御前が此奴の妹か…残念だったなぁ、御前の姉はもうこのザマだ」









ヒャハハハハハッと嘲笑う男。
私は思わず耳を塞いだ。









腕を掴まれ、私は『っ!?』と声にならない悲鳴を上げる。









「御前、マフィアの奴だな」









そう言って私をじろじろと見る。









「………ふむ、如何やら今の御前では俺には勝てないらしいな。…可哀想だし、見逃してやろう」









『…待って………お姉ちゃん…お姉ちゃんを返して』









私がそう言うと、男は可笑しそうに笑った。









「あははははははッ!!御前何言ってんだよ、御前の姉はもう既にこの世には居ないんだぞ?なのに…返してって…あははははははッ!!!」









男は最後まで私を笑いながら去っていった。









残された私は、自分のした事を後悔するしかなかった。









組織に戻って構成員達にこの事を報告すると、構成員達はそれぞれ思い思いの反応をした。









「御前は役立たずだな」
「姉の命を御前が奪ったも同然だ」
「御前など、俺達の組織には要らない」









怒る者、貶す者、呆れる者。
全部全部、私にとっては本当に辛いものだった。









『…だれか、助けて…』









自分の部屋の中で毎日泣いた。
泣いても泣いても変わらない日常。









仲間から見捨てられ、居場所を失った私に手を差し伸べてくれる人など…



















居ない筈だった(・・・・)

11.守ってやる。→←10.どうすればいいんだろう。



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設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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くれーぷ/紅花(プロフ) - karenyoshi0308さん» コメントありがとうございます(*´∀`)♪ そう言って頂けて嬉しいです!はい、これからもじゃんじゃん作りますので、たくさんキュンキュンしちゃって下さい笑 (2017年10月19日 20時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
karenyoshi0308(プロフ) - とても素敵でキュンキュンするお話ですね!これからも楽しみに待ってます! (2017年10月19日 18時) (レス) id: 9850d3be56 (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます(*´∀`)♪ 面白いと言っていただけて良かったです( ´∀`) こちらこそありがとうございます! (2017年10月14日 18時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - とても面白いです(*´∀`*)ありがとうございます! (2017年10月14日 18時) (レス) id: 1cfef6057f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年9月23日 21時

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