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9.動揺と、 ページ16

『…う…そ………』









私は口を抑えて呟いた。









「…っ、クソッ!A、取り敢えず出るぞ」









『…私が…私が…』









動揺して動けずにいる私の手を掴み、中原幹部は走って建物から出た。
そこでやっと私は我に返った。









「…馬鹿ッ!!彼処で見つかったらどうすンだ!!」









中原幹部の瞳は本気で怒っていた。
けれど、その中にはほんの少し心配する気持ちもあった。









確かに私が悪い、私が動かなかった所為で下手したら見つかりそうな状況だったのだから。









『…御免、なさい…』









中原幹部は私のしおらしい姿を見ると「…いや、何とも無かったから良いけどよ」と言った。









「…それより、あの男は手前と面識があるのか?」









『…はい…私の…私の姉の命を奪った人です』









私がそう言うと、中原幹部は目を見開いた。









「…手前の姉…って……元幹部の小穂那月、か?」









『…矢張り、知ってるんですね。…そうです』









そう、私の姉…小穂那月は幹部でもあった。
首領に異能と実力を買われたのだ。









「………そうか………取り敢えず、マフィアに戻るぞ」









私が俯きながら頷いたのを確認すると、中原幹部は歩き出した。









中原幹部から借りた上着は未だ温かくて、思わずぎゅっと握りしめた。

Re9.必ず守るから。→←記憶2.



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設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:恋愛
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くれーぷ/紅花(プロフ) - karenyoshi0308さん» コメントありがとうございます(*´∀`)♪ そう言って頂けて嬉しいです!はい、これからもじゃんじゃん作りますので、たくさんキュンキュンしちゃって下さい笑 (2017年10月19日 20時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
karenyoshi0308(プロフ) - とても素敵でキュンキュンするお話ですね!これからも楽しみに待ってます! (2017年10月19日 18時) (レス) id: 9850d3be56 (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます(*´∀`)♪ 面白いと言っていただけて良かったです( ´∀`) こちらこそありがとうございます! (2017年10月14日 18時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - とても面白いです(*´∀`*)ありがとうございます! (2017年10月14日 18時) (レス) id: 1cfef6057f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年9月23日 21時

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