Re7.マジかよ。 ページ12
中也side.
「…で、頼み事とは何でしょうか」
Aが出て行ったのを確認してから、俺は首領に尋ねた。
「…え?嗚呼、あれは嘘だよ」
「…は?」
思わずそんな声が出てしまった。
「だってあれ位言わないと、A君は出て行かないだろう?…私が聞きたいのはね、A君との様子だよ」
「…いや、えっ…は?」(←2回目)
「まぁ実を言うと、A君を君の補佐役につけさせたのには理由があってね」
「…理由って…何ですか?」
「太宰君に頼まれたんだよ」
「…はァ!?」
「太宰君がね、A君を中原君の補佐役につけさせたら良いんじゃないかって提案してくれてね」
…あんの青鯖野郎ォ…
「…ハァ…判りました」
「君は直ぐ理解してくれるから頼もしいよ。…で、如何だい?A君とは」
首領の顔を見ると、いつにも増して目が輝いていた。
「……いや、未だ会って1日しか経ってないですし…ていうか、何でAを俺の補佐役にしたのかっていうのは、太宰から聞いてないんですか?」
「嗚呼、聞こうと思ったのだけれど先に電話を切られてね」
…絶対彼奴聞かれるの判ってたな。
「…そうですか」
「まぁ、今回の任務で絆を深めて貰えると嬉しいよ。組織にも貢献されるしね」
「判りました、必ずやり遂げます」
「嗚呼、頼んだよ」
俺は首領に頭を下げ、扉を閉めた。
扉から少し離れた場所にAが立っていた。
『何の話だったんですか?』
「……何でもねェ、仕事の話だ」
今のだけで少し疲れた。
Aは不思議そうに首を傾げていた。
その仕草が何だか可愛らしくて、俺は少しキュンとした。
「…ッと、いけねェ。A、早く行くぞ」
俺が呼ぶと、Aは満面の笑みで『はいっ!!』と返した。
思わず頰が緩んだ。
95人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くれーぷ/紅花(プロフ) - karenyoshi0308さん» コメントありがとうございます(*´∀`)♪ そう言って頂けて嬉しいです!はい、これからもじゃんじゃん作りますので、たくさんキュンキュンしちゃって下さい笑 (2017年10月19日 20時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
karenyoshi0308(プロフ) - とても素敵でキュンキュンするお話ですね!これからも楽しみに待ってます! (2017年10月19日 18時) (レス) id: 9850d3be56 (このIDを非表示/違反報告)
くれーぷ/紅花(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます(*´∀`)♪ 面白いと言っていただけて良かったです( ´∀`) こちらこそありがとうございます! (2017年10月14日 18時) (レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - とても面白いです(*´∀`*)ありがとうございます! (2017年10月14日 18時) (レス) id: 1cfef6057f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年9月23日 21時