彼が消えた後。 ページ17
鈴蘭side.
俺は1人立ち尽くした。
ただ、呆然と彼の家が…七竈の家が燃え上がるのを見ていた。
「…未来の……七竈だって…？」
最初はタチの悪い冗談だと思った。
けれど、彼の瞳は真剣だった。
いつもの優しい雰囲気の彼がいた。
けど、未来の彼も今ここで生きていた彼も、消えてしまった。
俺は目の前で起きたあまりにもショックな出来事にただ、呆然としていた。
頭の中が混乱して、訳が分からなくなった。
けど、やっと理解した。
ここに生きていた彼は、死んだ。
けど、どこかでまた生まれ変わって生きているのだと。
俺が成長して、未来の彼と同じくらいになるまでは彼と会えないのだと。
「……七竈…なんでだよ…」
彼がどうして死ななくてはならなかったのか。
それは不慮の事故か、あるいは運命だったのかもしれない。
けど、それはもう関係ない。
彼がどこかで生きているなら、それでいいんだ。
と、さっき未来の彼に手渡された花が目に入った。
ふと、この花の花言葉が気になった。
俺は走って家に帰り、パソコンを開いた。
検索するとすぐに出てきた。
「…勿忘草……ワスレナグサ、か……」
その下に書いてあった花言葉を読み、俺は微笑みながら涙を零した。
、
___私を忘れないで。
そして、あいつの名前にも花言葉があった。
、
、
七竈___私はあなたを見守る___
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くれーぷ/紅花(プロフ) - サクハさん» わざわざありがとうございます！！はい、作品作り頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2017年10月14日 21時) (
レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
サクハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!次の作品待ってますね! (2017年10月14日 21時) (レス) id: bb1798707a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれーぷ | 作成日時：2017年9月17日 20時
