9枚目、 ページ15
僕はいつしか来た公園をまた訪れていた。
大きな公園に小さく、それでも健気に咲いている青い花。
その花…ワスレナグサをどうしてももう一度見たくなって、思わず来たのだ。
『…まだ咲いてる…』
僕は無意識にその花を摘んだ。
そよそよと風が吹いて来た。
その途端に枯れかけだった一本の花がはらはらと散った。
『………』
散った花びらを拾い集め、並べる。
そして写真を撮った。
もうバラバラになってしまった花びらを、一つ一つ組み合わせ、もう一度一つにした。
けれど、一度バラバラになってしまった花びらはもう元には戻らない。
悲しいけれど、それが時の定めというものだ。
時計を見る。
『…そろそろ、か』
僕は立ち上がり歩き出した。
最後の目的地に向かうために。
背後で花びらが風に乗ってどこかへと運ばれて行った。
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くれーぷ/紅花(プロフ) - サクハさん» わざわざありがとうございます！！はい、作品作り頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2017年10月14日 21時) (
レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
サクハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!次の作品待ってますね! (2017年10月14日 21時) (レス) id: bb1798707a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれーぷ | 作成日時：2017年9月17日 20時
