僕が未来から来た理由。 ページ1
20××年。
"今"からずいぶん後の未来の話だ。
"今"より様々な技術が進んでいて、人工知能が一家に一台あるのが当たり前になっていたり、車が空を飛んでいたりする。
まぁ…それくらいを除けば、あとは"今"とは変わらない、かな。
とにかく、僕はそんな時代に生きている。
特にこれと言って個性が無い、平凡な僕。
…嘘をつくのが上手なのは、個性と言えるのかな？
まぁ、とりあえず今はどうでもいいか。
僕はある日、不思議なカメラを手に入れた。
『…なになに…え、未来を写すカメラ？』
そのカメラは、写した瞬間の景色の10秒後を写し出す、らしい。
…これだけでは何を言っているのかよく分からないだろう。
例えば、何処かの森を撮ったとする。
普通のカメラならそのまま、撮った瞬間の森の写真が残る。
だが、このカメラは違う。
同じ瞬間を撮ったとして、もし(カメラのスクリィンに映る範囲で)10秒後、動物が来たとしたら？
その動物が入った瞬間の写真が残る。
つまり、「10秒後の未来を写すカメラ」という訳だ。
まぁ、無機質で退屈な日常の中に、楽しみが1つ増える訳で。
僕は"今"の時代へやって来た。
そう、今これを読んでる、君の生きている時代に。
え、どうして未来から来れてるのかって？
タイムマシンを使ったから、だよ。
搭乗料は無料なんだ。
ただし、搭乗料の代わりとして、"代償"を払わなければいけないけどね。
…僕が"今"の時代に来た理由は２つある。
1つは、単に"今"に興味があるから。
もう１つは…少しやりたい事が、あったから。
これから僕は、10日間、1日1枚を基本として、このカメラで写真を撮る。
『…さて…行こうかな』
スクリィンの中には…何が写るのだろうか。
期待と不安を胸に、僕は歩き出した。
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くれーぷ/紅花(プロフ) - サクハさん» わざわざありがとうございます！！はい、作品作り頑張ります( ´ ▽ ` )ﾉ (2017年10月14日 21時) (
レス) id: d036a490f0 (このIDを非表示/違反報告)
サクハ(プロフ) - 完結おめでとうございます!次の作品待ってますね! (2017年10月14日 21時) (レス) id: bb1798707a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれーぷ | 作成日時：2017年9月17日 20時
