5.探偵社とニート。 ページ7
『…あの、春野さん』
社長室へ案内されている途中、私はふと気になった事を訊ねた。
「如何したの?」
『この探偵社って…こんなに人数少ないんですか?』
春野さんは一瞬口を噤んだ。
「…そうね」と溜息交じりに言葉を紡ぐ。
「確かにそう思うよね。普通の会社なら、こんなに人数が少ないなんてこと、中々無いだろうし…」
でもね、と春野さんは微笑を浮かべる。
「此処は異能力者の集まり。
私達事務員は一般人だけれど…此処には普通じゃない人達が沢山居るのよ。
___常識では考えられない力で、人々を助ける事が出来る個性豊かな者達が…ね」
『…春野さんそんな"キマった…!"みたいな感じでドヤ顔されても困るんですけど』
「い、いいい言わなくて良いからっ!/// 一寸やってみたかっただけ!!」
かぁぁぁと顔を赤くする春野さん。
…あれ、春野さんってこんなキャラだったっけ…←
「と、とにかく!
此処は普通とは違うの。
だから最初は慣れないかもしれないけれど…皆親切だからきっとすぐに馴染めるわ」
『…でも、もし"アレ"が出て来たら…』
「大丈夫。
かつて燐ちゃんと同じ様な境遇だった子も居るの。
それに皆"アレ"が出て来る事くらいにはもう慣れている筈よ。大丈夫」
『そ、そう…?じ、じゃあ頑張ってみます…』
「あ、でも」と春野さんは扉のドアノブに手を掛けた。
「…先ずは社長に話をする所から、ね?」
そう言って悪戯っぽく笑った。
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作者名:くれーぷ | 作成日時:2017年12月19日 21時