【太宰治】気になるあの子は気まぐれな死神です。【文スト】

［二十一］緊急事態。 ページ24

次の日。


目覚めて最初に、無機質な天井が見えた。
そして私は昨日、酒を飲んでから自分の部屋に戻ったのだと思い出す。



『…あのまま寝ていたのか…』



取り敢えずシャワーを浴びようと思い、洗面所へと入った。


けれど。



(…何だか、喉に違和感を感じるな…)



喉は十分に潤っている筈なのに、何かを欲しがり喉が乾いている。




『…ッ！真逆』



前にも覚えのあるこの感覚。
そしてそれは私が半分、吸血鬼だから現れるモノ。









『…吸血鬼としての本能が、目覚めた…？』



《太宰side.》


「失礼致します、太宰幹部」



「…何の用だ」



私がそう言うと少し肩を震わせる構成員。



「し、新人の…散華Aの事なのですが」



「それで？」



「彼女について調べたのですが…









彼女の過去についての事が、全て抹消されていました」



「…何だって？」



「安吾さんにも聞いたのですが、全く分からない様で…政府によって抹消されている可能性が高い、と」



「…分かった。私の方でも調べてみるよ」



「は、はい。では失礼致します」



そうだ…彼女が何者か、未だ分かっていなかった。
彼女に聞く事が躊躇われたのもある。



けど…彼女が、私達に何か隠しているのは薄々察している。
その隠している事が、過去の事であることも。



あの穏やかな笑顔の裏に…一体、何があったのだろうか。



ふと時計を見ると、あと1時間位でお昼だった。
Aちゃんと約束した、マフィアに来る時間はとっくに過ぎている。



…体調でも悪いのだろうか？




「…仕方無い、Aちゃんの様子を見に行くか…」





1人そう呟いて、部屋を出た。

［二十二］待ってるから。→←［二十］酒杯を片手に。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す