【太宰治】気になるあの子は気まぐれな死神です。【文スト】

［八］互いの仕事。 ページ11

「…そう云えば、Aちゃんは何の仕事をしているんだい？」






私がそう訊ねると、彼女は困った様に目を泳がせた。






『…あー…信じて貰えるかどうか分からないけど、それでも良いなら教えるよ』






彼女の瞳は不安そうに揺らいでいた。







そんな彼女を落ち着かせる様に私は「うん、分かった」と微笑んだ。






すると彼女は安心した様に頰を緩め、口を開いた。







『…死神、だよ。
まぁ、簡単に言えば…人の命を奪う仕事。









何処からか依頼されて、その度に依頼に書かれた標的の命を"断罪"する…





それが、ボクの仕事だよ』







「死神…か」





一見すると非科学的にも思えるが…







私はそうは思わなかった。








"死"というモノは何時でも…









誰の隣にも、居座っているのだから。







それが何時、牙を剥くのかなんて…
誰にも分からないのだから。








『…太宰君は？』







「私はポートマフィアで働いてる。五大幹部の一人さ。
…まぁ、やる事は君も想像出来るだろう？」






『まぁね…となると、仕事まで互いに似てるって事か』







「そうなるね。









…私達、凄く似ているんだね…今迄出逢わなかった事が不自然に思える程」







『まぁ…元から境遇が違うからね』







Aちゃんは何処か寂しそうに笑った。








それを見て、私はやっと覚悟を決めた。









私は珈琲の入った茶杯(ティーカップ)を置き、口を開く。









「…Aちゃん。









、









私と共にポートマフィアに来ないか？」








彼女の目が、大きく見開かれた。









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帰って来たー！！！

今日はもう少し更新致します！

お待たせして本当にすみませんm(_ _)m

［九］ 彼女の願い。→←お知らせ！(重要)

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