【文スト】文豪達の吹奏楽部は今日も活動中です。

パート練習その5.コントラバスとファゴットとチューバの場合。 ページ7

そろそろ部活の時間も終わろうとしている。




僕は今日の練習が一通り終わったので、最後にあのパート達を見てみる事にした。






《与謝野×紅葉×広津×国木田》



そのパート達というのは、ベースラインの達人達。





ファゴットの広津さん、コントラバスの与謝野さんと尾崎さん、そしてチューバの国木田さん。






この4人は部の中でも1番大人っぽい。
何しろベテランの集まりだしね。






でも、最高学年の先輩に囲まれながらも付いて行ける国木田さんは本当に凄いと思う。
それだけ実力があるって事だ。






与謝野「…紅葉、アンタもう少し音を響かせられないかい？」




紅葉「承知した。晶子も、Bの部分で音が鈍っているぞ」




与謝野「え、本当かい？そりゃ気付かなかった、気をつけるさ」





広津「国木田君はCの部分の音色が暗いな、ここは明るめに吹いて貰っても良いかい？」





国木田「はい」





紅葉「それじゃあ、そろそろ再開するかのう」





流石ベテラン…練習への態度からもう違う。
アドバイスもしっかり皆でやってるし…





(だから大抵の曲は吹きやすいのか…)





ベースラインがしっかりしている部は、大抵メロディーラインなどが吹きやすくなる。





うちの部はベテランばっかりだし、こんな練習をしているからかなり吹きやすいのだ。





…自分達でも練習しなきゃいけない事には変わりないんだけどね。





と、尾崎さんと扉越しに目が合った。





…あ、不味い。





紅葉「…晶子、熱心な後輩が覗きに来ておるぞ」





与謝野「何だって？…(扉を開ける)…おぉ…敦じゃないか…」





与謝野さんがニヤリと笑う。





あ、本当にヤバい、死ぬかもこれ。←





敦「い、いやあの…学ぼうと思って覗いていただけで…！」






与謝野「覗く位なら声かけるか練習せんかぁぁぁぁぁ！！」





敦「ギャァァァァァ！！」







その後、30分位与謝野さんに追いかけ回された…

日常その2・片付けじゃんけん→←パート練習その4.ホルンとクラリネットの場合。

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