検索窓
今日:20 hit、昨日:4 hit、合計:287,203 hit

私が勝手に、勘違いをした結果。 ページ35

.


嫌なことって、続くものだ。

負のオーラを纏ってたら、

何か、悪いものでも寄りつくのかな。


.


「鈴森!江波戸は?」

「えぇ?知らないよ、」


.


放課後の部活、

岡留くんが、

江波戸くんがいないことに気がついて。


.


ベンチで部誌をつけていた私の所に、

わざわざ聞きに来た。


.


首を振って知らないと答えると、

私の隣に座って、

バッティンググローブをはめていた白尾くんが、


.


「鈴森連れてこいよ、」

「えぇ?」

「たぶん、屋上にいるから、」


.


あれからなんだか、

江波戸くんと気まずくて。


.

会話を振れば、

にこやかに答えてくれるけど、

それが前と同じだとは、到底思えなくて。


.


一歩、引かれたようなそれに、

私は一人で傷ついて、

目だって、合わせられない。


.


「あいつ、よく屋上で野球部眺めてるから。」

「なんだその趣味(笑)」


.


白尾くんの言葉に、

岡留くんが噴出して。

私はそれに、小さく頷いた。


.


「・・・わかった、」


.


部誌を閉じて、

ベンチの上に置いた後立ち上がって、

私は白尾くんに言われた通り、屋上を目指した。





*

[白尾side]


鈴森が、

江波戸を探しに走りだす。


.


その後ろ姿を眺めながら

ふ、と口許を上げると、

目ざとく岡留に見つかった。


.


「お前、あんまちょっかい出すなよ、」

「はぁ?俺のせいかよ、」

「そーだろ、どう考えたって、」


.


思わぬところに敵がいて、

思わず笑みがこぼれる。


.


「ま、そうかもな、」


.


岡留の言葉に2,3度頷いて、

バットを持って立ち上がった。


.

私が勝手に、勘違いをした結果。2→←何もなかったような顔をして、笑うなんて。5



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (252 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
260人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*ブロニカ* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年9月28日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。