maybe, i love… (ページ36)

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海「おねぇちゃんっ！！！！？！？」

ずぶ濡れになって帰ると

ちょうど玄関先で会った弟の海人が

驚いて駆け寄って来てくれた。

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『海人…』

海「もお！風邪ひいちゃうでしょ！」

『ごめん…』

海「はーい、お風呂入って来てね～！」

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私は、AA。

弟は、高橋海人。

両親が離婚して、

私は母親に引き取られ、海人は父親の元へ。

離婚はしていても、何かと仲のいい両親。

最初は戸惑ったけど、

今ではこう言う家族のあり方も良いと思ってる。

それに、両親ともが仕事で忙しいから

海人と私は、私の家で実質2人暮らしみたいなもの。

ほんと、頼りない姉で申し訳ない。

海人が居なきゃ、私、どうなってたんだろう。

ふと、さっき自分が言おうとした言葉を思い出す。

" 廉くんが居なきゃ…"

バカじゃないの。私。

しっかりしなきゃ。

負けてられない。

忘れてた。

誰かに寄り掛かかるんじゃなくて

1人でも歩ける強い人になって

大切な人を支えられる存在になるって決めたこと。

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海「おねぇちゃーーんお腹空いたあ～」

『はいはい、今作るから待ってて』

お風呂を上がると、

いつも通り甘えてくる海人。

そんな海人に支えられながらも、

私も強くなろうって、思い直せた。

私は廉くんが好き。

だけど廉くんは礼さんと付き合ってる。

ならそれを応援しよう。

廉くんがいつも私を助けてくれたように。

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