maybe, i love… (ページ33)

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あの日から2週間が経った。

あれ以来、廉くんとは一度も話せてない。

礼さんとのことを聞いて

私もそれなりにショックを受けたわけで

できるだけ廉くんを見ないようにって

わざわざ裏門から入ったりして。

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なのに

"キャーーーーーーーー♡"

振り向くとそこには

礼さんと並んで歩く廉くんの姿。

そして、いとも簡単に組まれてしまう腕。

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ふと、あの日、

私の手を握ってくれた廉くんの左手に目がいく。

あの左手だけは、

私の右手だけを握ってて欲しかった。

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さくら「A？大丈夫？」

『大丈夫だよ？笑』

さくら「ごめん、用事あるから先帰るね！」

『うん！また明日ね！』

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なんか、天気悪くなってきてるよなあ。

って廊下から窓の外を覗いた時だった。

_______________ｻﾞｱｱｱｱｰｯ…

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『フッ笑』

なんか、、、

ついちょっと前もこんなことあったっけ。

確かあの時は、

紫耀先輩と莉子さんの関係にショックを受けて

その日の帰りに始めて廉くんに出会った。

出会う前に戻っただけなんだよね。

そしてやっぱり傘、忘れちゃったし。

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「雨、降ってきたな。」

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えっ、？廉くん。

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『廉くん…』

だめだ、泣きそう。

「風邪ひかんようにな」

『うん、廉くんも。』

礼「ごめーーーーん！廉！帰ろ？」

「ん。」

ああ、やっぱり、腕、組むんだ。

頭の中は毎日、廉くんでいっぱいで

…そんなすぐに、忘れられるわけなかった。

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