maybe, i love… (ページ31)

今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:82,988 hit

031 ページ31

▼

.

にしても俺、

あーーーーーーーんな無防備な姿見て

よお耐えたわ！！

ほんま誰か褒めてくれ(笑)

(おでこにチューしたじゃんっ！！！)

えっ！誰。

…空耳か。こわっ(笑)

余計なことはするもんじゃないな…笑

.

にしても、

Aちゃんのことあんなに傷付けるのは

ほんまに許されへんわ。

.

紫耀「おかえり」

『おう』

紫耀「ん」

教室に戻ると

紫耀が俺の机に座ってダルそうに、

向こうの席を顎で指した。

.

ん、やっぱりか。

そこには

何やらコソコソ話してる莉子と礼。

昼休みになり、

俺と紫耀は空き教室に2人を呼び出した。

『今日の朝の、2人がやったん』

礼「あの子が私たちの邪魔をしたからでしょ？」

俺はもう、

イライラして怒りが抑えられん。

ハラワタが煮えくりかえりそうなほどに。

紫耀は、悲しそうな顔をしてる。

信じてた元カノの行動がショックやったんやろ。

紫耀「莉子がこんなんするとは思わんかった」

莉子「ごめんなさい。」

多分、礼に吊られたんやろう。

それでも俺は許されへんけど。

.

礼「なんであの子なの！！」

『もう仁乃ちゃんを傷付けんといて。頼む』

礼「わかった。……その代わり、」

『その代わり？』

礼「私と付き合って。そしたら何もしない。」

まじか。こんな漫画みたいなこと…

.

『わかった。』

紫耀「え！ちょっと廉！！何考えてるん！！」

『しゃあないやろ！！！！！』

紫耀「なんでやねん！！」

『もう……泣かせたくないんやって…。』

.

辛い思いはさせたくない。

あの右手、もう握らせたくない。

泣くの、我慢させたくないんよ。

.

礼「よろしくね、れーーーーん♡」

そう言って

腕を絡ませようとする礼を避けながら

Aちゃんを守るためやとか言って

結局、礼の隣を歩くしかできない俺を

どうか許してほしい。

▲