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「廉くんの家はこっち方面なの?」
『そやで?
あの公園挟んでAちゃん家の向かい側』
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方向も同じ、
最寄駅も同じ、
さらには公園を挟んで向かいとか…
初めて話した日、
初めてAちゃんを家に送り届けた日、
嬉しかったのを今でも覚えてる。
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『だから、あの公園で会えたんやで?」
「もお!黒歴史だから言わないで!」
『歴史って言うほど前のことでもないけど?笑』
「うるさい〜!」
『俺もあの公園よく行くんよ。』
「え?そうなの?」
『どっかで会ってたかもしれへんなあ〜』
そう思うと嬉しくなる。
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そのままAちゃんを家まで送る。
『Aちゃん見て?あそこの黒い屋根の家』
ふと見上げると、俺の家が見える。
お互いに見える位置に住んでることがわかって
なんとも言えないほどの優越感が俺を満たした。
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「あれが、廉くんの家?」
『そやで?よお見えるなあ〜』
「ほんとだね笑」
『いつでも着替え覗いたる!!!』
「きもちわるーーーーい!笑」
き、、きもちわるい…だと…
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それでも、
Aちゃんが楽しそうに笑ってるから
もうなんでもええ。笑
それだけで俺は幸せや。
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『またな、Aちゃん。』
「うん、廉くんありがとう!気をつけてね。」
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作者名:Raine. | 作成日時:2020年5月26日 19時