maybe, i love… (ページ26)

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今日も朝からAに元気もらおうと思って

いつも通り張り切って学校来たのに。

礼「れーーーーーーんーーーーーー♡」

『え、なに』

コイツは何かといつも引っ付いてくる

だいぶのウザキャラだった。

厄介なのが、莉子と仲良いんよな。

こないだまでは

紫耀と莉子が付き合ってたから

しゃあなし適当にあしらって相手してたけど

もお、ほんまいつまで付いてくんねん。

しかもコイツのせいで

今日はAに会えんかったし！

最悪やあああああああ！！！！！！

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礼「ねえ廉～放課後遊びに行こう？」

礼「ねえってば～」

『ちょお、腕組もうとすんのやめてキモい。』

さっきから俺がめっちゃ避けてんの

気付かんの、コイツ。

隣でギャーギャー騒いでるコイツは無視して

教室に向かって廊下を歩いてると

「キャッ！！！」

『A？！』

Aの声が聞こえた気がした。

礼「えっ？気のせいでしょ？」

『うるさい黙れ。』

気付いたらAの教室にいて

気付いたらAのことを庇ってる自分がいた。

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こんなことされて、辛いはずやのに

涙ひとつ見せずに

俺にまで気遣って強がるAが

また1人で黒板の字を消そうとするから…

『お前はもうなんもせんでええ。』

Aから黒板消しを取り上げて

残りの文字を消す俺を見上げてるA。

『これでオッケイやろ？』

そう、Aを覗き込むと

見えてしまった傷。

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『A、ちょっと来い。』

「やだ。もう誤解されたくない。」

『いいから。』

誤解されたくない気持ちはわかる。

やけど、傷ついてる女の子を

放っておけるわけないやろ？

それも、Aやのに。

俺の、大好きで大事な、たった1人の女の子やのに。

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礼「…なんでこうなるのよ。許さない。」

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