検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:82,991 hit

003 ページ3







.





さくら「おはよ!...って、テンション低ッ!」



『あ、さくら、おはよ。』





.





今日も今日とて

幼馴染のさくらと一緒に登校する朝。





昨日のことを

今だに引きずりまくっている私は

よほどわかりやすく落ち込んでいるのだろう。





.





そして今日ももちろん





" キャーーーーーーーーッ♡ "





聞かなきゃいけないんだよね。


あの2人に向けられる歓声を…





やだなあ…、と

私は顔を下に向けて

極力見ないようにする。






.





さくら「うっわ、誰!あのイケメン〜」





紫耀先輩のことは知ってるはずだから

今更、さくらちゃんは何を言ってるのかな?


そう思って顔を上げると

そこには紫耀先輩ではなく

初めて見る顔が。


しかもかなりのイケメンだこと…。





じゃあ今の黄色い歓声はこの人の??


良かった、今日は見なくて済んだ。と、

安心したのもつかの間。





" キャーーーーーーーーッ♡ "





向こうの方で

別の歓声が上がったと思ったら

そこには手を繋いだ紫耀先輩と莉子先輩。





.





真横で騒ぎになってる人なんて興味なくって

ツラくなるのはわかってるのに見てしまう。

遠くの紫耀先輩を。






.





そして

私なんかじゃ到底追いつけないって

悔しくて、情けなくて、

胸の奥が締め付けられるのが苦しくて

ギュッと自分の右手を

爪痕が付くほどにキツく握った。





004→←002



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
267人がお気に入り
設定タグ:永瀬廉 , King&Prince
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Raine. | 作成日時:2020年5月26日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。