if... 2013 〜広島V2記念作品〜 6

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会場に着くと、ものすごい男の子の数だった。


サッカー選手の結婚となると、男女の比率はいつもこうなるんだけど。


それにしてもしーちゃんのお友達は綺麗な人が多い。


陽介｢あかんな、これ。寿人さんたちのファミリー席が正解やな｣


槙野｢航平の式っつっても結構知り合いおるね。ユースのやつもチラホラ……｣


受付を済ませると、みんなそれぞれバラバラのテーブルに引っ張られていった。


久しぶりの再会だし、そうなるよね。


A｢チーちゃんいてくれてよかった。1人になるとこだったよ｣


千葉｢なるわけねーだろ｣


チーちゃんの手が甘えんぼ繋ぎで繋がる。


｢あー、男付きか｣


それを見た知らない男の人たちが、すれ違いざまに呟く。


A｢……倍率的に私にもお声がかかるかもなんだ！？｣


千葉｢倍率的にって……｣


こんな綺麗な人だらけだし、私レベルで手を打つのが確実で得策なんだ。


A｢私、今日はフラフラしないから！｣


千葉｢そーして(笑)｣


空いてる席を探そうと店内を見渡すと、やけに盛り上がってるテーブルが目に付いた。


｢ほんとだぁ、ツンデレだぁ！｣


洋次郎｢でしょ？｣


青山｢普通だって(笑)｣


｢えー、私にもやってくださいよー｣


青山｢やだ。この子にはやりやすいけど｣


｢またツンデレだーっ！｣


……何あれ。


千葉｢妬ける？｣


チーちゃんに顔を覗きこまれる。


A｢これってヤキモチ？｣


千葉｢さぁ？あそこ行く？｣


A｢やだ！絶対いや！！｣


チーちゃんのジャケットをぎゅっと握ると、頭に優しく手が乗った。


千葉｢今日の髪型はいつもみたいに撫でらんないね(笑)｣


A｢うん……｣


千葉｢じゃ、音声でお届けするね？よーしよしよしよし！｣


A｢ムツゴロウさんじゃん！(笑)｣


よかった、楽しい。


航平としーちゃんのおめでたい席だもん、心から楽しみたい。


岳人｢あ、おった。いつもと違うけん探すの大変｣


琢磨｢いつもより可愛いもんね｣


A｢岳！拓ちゃん！｣


千葉｢おー。お前ら後輩ならもちろん席確保しとるよね？｣


岳人｢確保も何も、俺ら浮いてて周りがら空きっすよ(笑)｣


千葉｢ガキだもんな(笑)。よっしゃ、そこ行こ｣


青ちゃんたちの席とはかなり離れそうだけど……


あんなの見てたら頭おかしくなりそうだし、ちょうどいっか。

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