41 ページ41
良太「A！」
浩司くんがみんなに電話をかけて、1番に帰ってきたのは良太だった。
A「良太……」
良太が駆け寄ってくると、淳矢が庇うように目の前に立った。
淳矢「良太くん、怒ってない？」
A「淳矢……」
良太「淳矢、外して」
淳矢「できません」
気まずい空気が流れる。
淳矢が年上にこんな風に立てつくところなんて、初めて見た。
A「良太、他のみんなは一緒じゃないの？」
良太「……分からん、俺は1人だったし。浩司さんは？」
A「今ゆうこさんに電話してるけど……」
淳矢「あ、周くん……！」
周ちゃんと洋次郎がそれぞれ別のドアから入ってきた。
周作「よかった、おかえり」
洋次郎「だから言ったじゃん、帰ってくるって」
息を切らした2人が駆け寄る。
A「ごめんね、心配かけて」
周作「浩司さんも大丈夫？」
A「うん、もう大丈夫だと思う」
洋次郎「よかった」
良太「良くないよ」
良太は乱暴に淳矢を押しのけて私の両肩を掴んだ。
A「淳っ……」
淳矢「触んなよ！」
淳矢の拳が良太の頬に当たると、周ちゃんと洋次郎が慌てて止めに入る。
A「ちょっと良太、淳矢！」
青山「Aのせいだよ」
青ちゃんの声を聞いてみんなの動きがピッタリ止まった。
A「青ちゃん……」
青山「Aがいないと、俺らバラバラだよ」
外はあんなに寒かったのに、部屋着で帰ってきた青ちゃんを見ると、急に涙が出てきた。
青山「……よかった、無事で」
そう言って背中を向ける青ちゃんに、無意識に飛びついた。
A「ごめん……ごめんなさい」
久しぶりにこんなに大声で泣いた。
ノリ「うわ、ちょっとなに！どしたのみんな！？」
李「え！ちょっと何でA泣いてんの？」
私の泣き声のせいで、事情を知らないみんなも続々と集まってくる。
でも何も考えることができなくて、青ちゃんの背中から顔を上げられなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Hina*(プロフ) - ゆうさん» ゆうさん*分かります(/_;)実際映像だと泣いてましたよ(>_<)今日ブログ更新されてましたね!!それ見てちょっと泣いてしまいました(笑)活躍はしてほしくないけど、頑張ってほしいです(｀_´)笑 (2012年12月24日 23時) (
レス) id: 53ec674374 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - こんばんは！前回教えていただいたサンフレッチェの公式で森脇の会見の記事みてきました。あの写真の森脇がすごく緊張してるかんじに、また泣けてきちゃいました。最近友達に「森脇好き過ぎるでしょ」って言われました（笑） (2012年12月23日 23時) (レス) id: ca43df3a4b (このIDを非表示/違反報告)
Hina*(プロフ) - はなさん» はなさん*えー！！！そうなんですかっ(≧▽≦)！？すっごく嬉しいです！とにかく周作ネタだらけですよね！(笑)淳矢くんめちゃくちゃいい子なんで是非注目してくださいo(^▽^)o嬉しいですー♪ (2012年12月23日 21時) (レス) id: 53ec674374 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いやいや、破天荒なのも可愛いです！笑 あ、それと…実は、この作品を読ませていただいてからし淳矢くんとかのブログも見てみるようになったんです(^^)/ 広島の好きな選手も増えました!! 広島も注目してみようと思います(^^) 2章も愛読させていただきます＼(^^)／ (2012年12月23日 20時) (レス) id: 7280b00e47 (このIDを非表示/違反報告)
Hina*(プロフ) - はなさん» はなさん、こんばんは(*^▽^*)いつもありがとうございます♪千葉ちゃんは本当はもっと性格の良い選手ですよね(ﾟoﾟ;破天荒なことさせてすみません(ﾟoﾟ; 私もできることなら主人公になりたいです(/_;)笑 2章でも是非是非よろしくお願いします(*'▽'*) (2012年12月23日 20時) (レス) id: 53ec674374 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Hina*
| 作成日時：2012年12月11日 12時
