トラウマ～Ｈｏｋｕｔｏ.Ｙ～ (ページ43)

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you side

北人先輩は手紙を見て困ったように言った。

北人「嫌がらせ……されてたの？」

A「……ううん……嫌がらせはされてないの。

. だから、なんのことだろうって……思った……」

北人「……ねぇ、家の鍵ある？」

ガサゴソとスクールバッグの中を探る。

……嘘……鍵がない！

いつも、朝出るときにポーチの中に入れてるのに。

A「……ない……嘘ｯ……」

北人「警察行こ。このままだと何か盗まれてもおかしくない。」

A「……うん。」

北人先輩に連れられて警察に行った。

警察「どうされましたか？」

北人「この子の家の鍵が盗まれて。家に入れなくて。」

警察「どこかに落としたわけじゃないんですか？」

北人「Aちゃん、どう？」

A「落とすわけないです。だって、このポーチに朝ちゃんと入れたので。」

警察「そうですか。犯人に心当たりは？」

A「あ、これ。私の家のポストに入ってました。でも差出人は書いてなくて。」

警察「そうですか。ちょっと拝見しますね………北人さんというのは………？」

北人「あ、俺です。」

警察「住居が関わってくると、警察も動かざるを得ませんので

. 後日、こちらから学校にお電話しますので、担任の先生に伝えてください。」

北人＆A「お願いします。」

とりあえず、家に帰ることになった。

でも、部屋には入れない。

北人「Aちゃん、今日は鍵が見つかるまでは俺の部屋、泊まりな。」

A「でも、関わるなって……」

北人「じゃあ、どこ行くの？」

A「ゆいの家とか。」

北人「ダンス部はこれからの時期、合宿だから無理だと思うよ。」

A「……じゃあ、お言葉に甘えて。」

北人「大丈夫、何かあったら守ってあげるから。」

A「……うん。」

そして、北人先輩の部屋に泊めてもらうことになった。

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