ト ラ ウ マ〜Ｈｏｋｕｔｏ.Ｙ〜

昨日の ページ22

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Chisa side




あれは、昨日の部活後のことだった。




北人「千紗、ちょっと話があるんだけどいい？」




まさか、あんなことを聞かれるなんて予測もせず、OKした。




その時、体育館にはもう誰もいなかった。




北人「あのさ、なんか俺に聞きたいこととかあったりする？」




千紗「どういうこと？」




北人「特に深い意味はないけど、もしあるんならって思って………」




私は、迷った。ずっと気になっていたことを言おうか言うまいか。




千紗「北人ってさ…………吸血鬼……なの？」




北人「……やっぱり。」




千紗「え……？」




北人「やっぱり、千紗にはバレてたか。…そうだよ。俺は吸血鬼。」




千紗「そっか…………なんで勘づいてるってわかったの？」




北人「吸血鬼は、自分の正体を知ってる人、勘づいてる人の血の匂いがわかるんだよ。

. 千紗も、ついこの間からそんな匂いがするようになったからね。」




千紗「でも……」




北人「でも…じゃない。俺の正体を知ったってことは、血を吸われる可能性がある事、

. 忘れちゃダメだよ。」




千紗「っ………」




北人は、そのまま門の方へと歩いていった。






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