怖がらないで？〔Hokuto Yoshino〕

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Hokuto side




北人「じゃあ、麻酔しようか？」




A「……うん。」




北人「お薬入りそうなところ探してくよ〜。」




切ったところは左手の人差し指と親指の間だから、手のひらかなぁ……




北人「ん。ここに刺そうかな。」




結局、手のひらの右下にすることにした。




でも、さっきからAちゃんが右手を目に当てて震えてる。




反対を向いてるからわからないけど，きっと泣いてるよね。




左手を台に置いて、反対に回り込んだ。




北人「泣かないで……？大丈夫だから……」




A「せんせ……ごめ…ん…なさい……Aが……やるって…いったのに……」




北人「…大丈夫だよ。怖いんだもん。仕方ないよ。」




A「……先生、Aのことなんて放っておいていいから…続きやってください……」




北人「それは無理かな。Aちゃん泣いてるのに放ってなんておけない。」




A「ごめ……んなさい。」




北人「謝らないの、Aちゃんは何にも悪くないよ？」




A「…………(泣)」




北人「ほら〜，泣かないの。」




それから１０分くらいずっと泣いてた。ずっと我慢してたのかな…




…それだったら辛かっただろうな。






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