怖がらないで？〔Hokuto Yoshino〕２

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you side



ここは、泌尿器科の患者さんが入院する５階フロア北病棟、通称 “ ５北 ” 。




前を歩く樹くんについていく。




入り口にある病棟のネーム表には、“ 麻原 ひなた ”という名前が。




樹くんはドアを開けてくれて先に入るように促す。




入りたくなかったけど、渋々、入ると中には小さい女の子が。




この子がひなたちゃんっていう子かな？っていうか相部屋が子供だとは思わなかった。




そういうところは北ちゃんも適当だよね……笑




あっ、てか、着替えとかどうすんだろ。




樹「Aちゃん、ちょっとまってて。北人さん、もうちょっとで来ると思うから。」




A「うん。ありがとう。」




樹「うん。」




樹くんが出ていった後、ひなたちゃんに声をかけた。




A「こんばんは。今日から一緒のお部屋になった、宮崎 Aです。よろしくね。」




ひなた「……ひなたです。よろしくお願いします。」




A「ひなたちゃん、可愛い名前だね。」




ひなた「…ありがとうございます。」




A「敬語じゃなくていいよ？」




ひなた「……わかった。」




北人「A〜、そろそろ………」




北ちゃんの動きが止まったなぁ、と思ったらひなたちゃんが泣いていた。




北人「ひなたちゃん、どうしたの？悲しくなっちゃった？」




ひなた「…グスッ……うん。」




北人「そっかそっか。隣にお姉さんいるから、なんかあったらいうんだよ？

. お話し相手にもなってくれるはずだから。ね？」




ひなた「ごめんなさい……グスッ………グスッ……」




北人「ほら、もう泣かないで？涙さんふけるかなぁ？」




あ、久しぶりに聞いたわww




北ちゃんのお子ちゃま言葉。




ひなた「ごめんなさい…………」




北人「ん、壱馬先生呼ぼっか。ちょっとまってね………」




少しの間ひなたちゃんを慰めていたら、先生？が入ってきた。




壱馬「目、赤くしてどうしたん？怖くなっちゃったな。もう大丈夫やで。北人、ありがとう。」




北人「ん。じゃあ、A、行こ。」




A「あ、うん。」




少し、早歩きで歩く北ちゃんを追いかけた。







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